豊津駅 (福岡県)

豊津駅について

豊津駅（とよつえき）は福岡県行橋市大字矢留に所在し、平成筑豊鉄道田川線の駅です。この駅は「HC27」という駅番号が付与されています。駅名にはかつて、京都郡みやこ町に本社を持つ建設会社「サントミ」がネーミングライツを取得し、2009年4月1日から愛称付きの駅名が使われていました。しかし、2022年4月にはこの契約が終了し、駅は元の「豊津駅」という名称に戻りました。

歴史

豊津駅の歴史は1895年8月15日に遡ります。この日、豊州鉄道の駅として開業しました。その後、1901年に九州鉄道が豊州鉄道を合併し、1907年には国有化され官設鉄道の駅となりました。

1963年2月1日には貨物扱いが廃止され、1971年10月20日には業務委託駅となり、1984年2月1日には無人駅へと移行しました。1987年4月1日には国鉄の分割民営化に伴い、九州旅客鉄道（JR九州）に承継されました。1990年に入り、1989年10月1日に平成筑豊鉄道に転換されました。その後、2009年には再度ネーミングライツにより「サントミ」という愛称が付けられましたが、契約終了に伴い現在の名称に戻っています。

駅の構造

この駅は相対式のホームを2面2線有しており、列車の行き違いが可能な地上駅です。当初、木造駅舎が存在していましたが、現在ではありません。上りと下りのホームは構内踏切で結ばれています。ただし、案内上のホーム番号は特に割り当てられていません。

駅周辺の情報

「豊津」という名称から旧豊津町を連想するかもしれませんが、実際には現在の行橋市の南端に位置しています。駅から南へ約300メートル進むとみやこ町に入ります。この地区の中心部には、隣の新豊津駅が最寄りの駅となります。

周辺には国道496号や福岡県道58号椎田勝山線が通り、地元の交通に貢献しています。また、清地大橋や御所ヶ谷神籠石、豊栄公民館、今川、松田池、住吉池なども周囲に点在しています。これらのスポットは地域の住民だけでなく観光客にも人気があります。特に、松田池と住吉池は自然が美しく、ほっと一息つける場所となっています。

隣接駅

豊津駅の隣にも駅があり、田川線を利用することで今川河童駅（HC28）や新豊津駅（HC26）へのアクセスが可能です。

豊津駅は多くの歴史を持つ鉄道駅として、地域の交通の要所であり続けています。その名に込められた文化や歴史を今後も受け継ぎながら、地域と共に発展していくことでしょう。

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