豊肥久大鉄道事業部

JR九州 豊肥久大鉄道事業部と豊肥久大運輸センター：組織変遷と歴史

九州旅客[[鉄道]]（JR九州）大分支社には、かつて豊肥久大鉄道事業部という組織が存在していました。大分市の大分駅構内に設置され、同支社の管轄下にありました。本事業部は、主に豊肥本線の一部区間と久大本線の一部区間を管理運営する役割を担っていました。ただし、各路線の全区間を管理していたわけではなく、境界となる駅については、他の事業部と管轄が分かれていました。例えば、久大本線の豊後三芳駅は久留米[[鉄道事業部]]、大分駅は大分[[鉄道事業部]]の管轄でした。豊肥本線も同様で、滝水駅は阿蘇鉄道事業部、大分駅は大分[[鉄道事業部]]の管轄でした。

豊肥久大鉄道事業部の歴史

豊肥久大鉄道事業部の歴史は、1996年6月1日に発足した大分[[鉄道事業部]]（初代）に遡ります。その後、1999年6月1日、組織改編により豊肥久大鉄道事業部と改称されました。2006年3月18日には、車両部門が大分[[鉄道事業部]]大分運輸センターと統合され、大分車両センターが発足。そして、2008年4月1日、大分[[鉄道事業部]]と統合され、豊肥久大鉄道事業部は廃止されました。

豊肥久大運輸センター：乗務員と車両の基地

豊肥久大運輸センターは、豊肥久大鉄道事業部の管轄下にあり、乗務員の基地として機能していました。設立当初は車両も所属していましたが、2006年3月18日、車両部門は大分[[鉄道事業部]]大分運輸センターに移管され、大分車両センターとなりました。その後、運転士部門も大分[[鉄道事業部]]大分乗務センターに改組されました。

興味深いことに、豊肥久大運輸センターには、大分運転所から引き継がれた電気機関車が配置されていました。これらの機関車は、非電化路線である豊肥本線や久大本線では走行できない車両でした。この事実は、組織再編における車両配置の複雑さを示唆しています。

豊肥久大運輸センターは、大分駅構内の要町1番地に位置していました。1999年6月1日、大分[[鉄道事業部]]の一部管轄路線を分離・改名する形で発足しました。2012年3月には、大分[[鉄道事業部]]豊肥久大運輸センターは大分[[鉄道事業部]]大分乗務センターに統合され、大分乗務センターの気動車部門となりました。

所属車両の車体表記

豊肥久大鉄道事業部所属の車両には、特徴的な略号が記されていました。旅客車は「分ホウ」と表記され、「分」は大分支社、「ホウ」は豊肥久大を意味しています。一方、機関車は「大」と表記され、これは大分を意味する略号でした。大分運転所からの引き継ぎによるものでした。

まとめ

豊肥久大鉄道事業部と豊肥久大運輸センターは、JR九州大分支社の歴史において重要な役割を果たした組織でした。本稿では、両組織の設立から廃止、そして組織再編における変遷を詳細に記述しました。これらの組織の変遷を知ることは、JR九州の組織運営や鉄道事業の変容を理解する上で重要な手がかりとなるでしょう。特に、車両配置や乗務員配置の変遷は、鉄道事業の効率化や合理化を図るための戦略の一端を垣間見ることができる貴重な事例となっています。

もう一度検索