象印スターものまね大合戦

象印スターものまね大合戦

『象印スターものまね大合戦』は、テレビ朝日系列局で放送されていた歌謡バラエティ番組です。1967年から1977年まで、毎週日曜日のゴールデンタイムに、象印マホービンの提供で放送されていました。

概要

この番組の最大の特徴は、ものまねタレントではなく、当時の人気歌手やスターたちが、別の歌手の持ち歌をものまねで披露する点でした。司会は、軽妙な語り口で人気の玉置宏が担当しました。番組はホールでの公開録画形式で、関東地方だけでなく、守口市民会館など、地方都市でも収録が行われていました。

ステージセット後方には、象印のロゴをあしらった番組タイトルが大きく掲げられていました。ロゴは、左右非対称のデザインが特徴的でした。

番組は、出演歌手による持ち歌披露のコーナーから始まりました。そして、番組の最後に審査が行われ、「象印賞」をはじめとする様々な賞が贈られました。賞品は、スポンサーである象印マホービンの製品で、ポットや電子ジャーなどが贈られました。特に象印賞受賞者には、「象印決勝大会」（後のチャンピオン大会）への出場権が与えられ、チャンピオンになると、豪華なヨーロッパ一周旅行と象印製品一式が贈られました。

特別企画

番組では、「象印スターものまね大賞」や「美空ひばりショー」、「森進一ショー」などの特別企画も放送されました。1974年からは、正月企画として「紅白グランドチャンピオン大会」が開催され、男女7組のチャンピオンが紅白に分かれ、歌やものまねを競い合いました。

番組開始前にはパイロット版が放送され、大村崑が初代チャンピオンに輝きました。その後も、大村は美輪明宏のものまねでチャンピオンを獲得し、ヨーロッパ旅行を獲得しています。

また、不定期で特定の歌手に焦点を当てた「スターハイライトショー」も放送されました。この企画でもチャンピオンが決定され、バンコク旅行と象印製品一式が贈られました。

カラー放送

1968年8月25日からは、テレビ朝日のカラー放送開始に伴い、番組もカラー化されました。これは、同局初のカラー中継車を使用した初のカラー番組でもありました。

番組の流れ

番組は、象印マホービンの提供アナウンスとオープニングファンファーレで始まりました。司会の玉置宏によるタイトルコール、マイ・ガールズによるテーマソング、出演者の紹介と続き、最後に象印の提供クレジットが表示されました。玉置による「スターがスターのものまねを、『象印スターものまね大合戦』」というコメントは、番組の名物となっていました。

番組の最後は、玉置の挨拶とテーマソング、そしてエンドカードと提供クレジットで締めくくられました。その後、象印製品のCMと次回予告が放送され、KLMオランダ航空のヒッチハイクで番組は終了しました。

出演者

司会：玉置宏
演奏：チャーリー石黒と東京パンチョス
コーラス：ザ・チャープス
アシスタント：マイ・ガールズ
審査員：藤浦洸、服部正、水の江瀧子、大久保怜、猪俣公章、曽根幸明、渡久地政信、栗原小巻　ほか

テーマソング

象印スターものまね大合戦のテーマ（マイ・ガールズ）
* インストゥルメンタルテーマ曲（服部克久作曲、1972年頃から）

視聴率とネット局

番組の最高視聴率は34.1%（1972年11月12日放送）を記録しました。番組は、テレビ朝日系列局で放送され、一部地域では遅れネットで放送されていました。

回顧・復活企画

近年では、テレビ朝日の特別番組『元祖スターものまね大合戦スペシャル』や『甦る歌謡曲』で、当番組のVTRが放送されています。2017年には、『甦る歌謡曲』内で「甦る!スターものまね大合戦」という企画が実施され、往年の出演者たちがスタジオで歌真似を披露しました。

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