象印ライバル対抗大合戦!

象印ライバル対抗大合戦!

『象印ライバル対抗大合戦!』（ぞうじるしライバルたいこうだいがっせん）は、1978年1月8日から1979年2月25日までの期間、毎週日曜日の19時30分から20時00分にわたり、テレビ朝日系列局で放映されたテレビ朝日制作のバラエティ番組です。家庭用品メーカーである象印マホービンの一社提供として放送されました。

番組概要

この番組は、様々な分野の「ライバル」たちがチームを組んで出場し、歌や踊り、ゲーム、演芸などのパフォーマンスで対決するという形式で進行しました。主に出場したのは大学や企業の代表者たちで、視聴者参加型の要素が強い番組でしたが、回によっては芸能人同士がチームを組んで真剣勝負を繰り広げることもあり、バラエティに富んだ内容が展開されました。

進行と評価

対決は合計4つの演目で構成され、それぞれを4名の審査員が10点満点で採点しました。全演目の合計点が高いチームが勝利となります。審査員のうちの1名は毎回異なるゲストが担当し、「今週の美女」あるいは「今週の美男」と呼ばれて番組に華を添えました。このゲスト審査員は、番組の途中に設けられたコーナーで持ち歌を披露し、さながらミニライブのような趣で番組を盛り上げる役割も担っていました。これは番組のアクセントとなる「ハーフタイムショー」とも言える演出でした。

賞品

熾烈な対決を制し、見事優勝を果たしたチームには、勝利の証として大型のトロフィー、そして賞金20万円に加えて、提供スポンサーである象印のエアーポットが贈呈されました。惜しくも敗れたチームにも、参加への感謝として小型のトロフィーと象印の魔法瓶が手渡されました。さらに、出場者の中から特に印象的なパフォーマンスを見せた人物には個人賞が贈られました。「最優秀賞」と「熱演賞」がそれぞれ1名ずつ選ばれ、最優秀賞には象印のホットプレート、熱演賞には象印のコーヒーメーカーと、いずれも小型トロフィーが贈られました。

出演者

番組の司会は、当時人気絶頂期にあった漫才コンビ、横山やすし・西川きよしが務めました。彼らの軽妙かつ情熱的な司会ぶりが、対決の熱気を一層高めました。アシスタントとしては、香坂みゆきと大場久美子が登場し、華やかさを添えました。また、踊りやコーラスを担当したのはニッキーズでした。

繰り広げられた対戦

番組では実に多種多様な顔合わせによる対決が実現しました。代表的な例としては、日本の名門大学である早稲田大学と慶應義塾大学による第1回放送での激突、子供たちのものまね合戦、温泉地同士の対決（熱海 vs 水上）、華道の二大流派である池坊と草月流による外国人参加者を含めた対決、歌唱力を競う歌謡教室対決などがありました。また、タレント養成でも知られる明大中野高校と堀越学園高校の対決や、立教大学と青山学院大学といった大学対決も行われました。その他にも、そっくりさん対決、『新幹線公安官』出演者と悪役俳優といった異色の顔合わせ、ミス八頭身とデブといった外見をフィーチャーした対決、師匠と弟子によるコメディアン対決、日本大学対東海大学、東京外国語大学対国際基督教大学といった大学対決、人気アイドルグループである狩人対フィンガー5の歌手対決、さらには芸能人夫婦がお父さんチームとお母さんチームに分かれて戦うといった企画もあり、毎回視聴者を飽きさせない工夫が凝らされていました。

スタッフ

番組制作を支えた主なスタッフには、構成として堤章三、本田順一、青木一郎、宮本直樹。演奏はニューソニックオーケストラ、振付は林みさ代、ナレーションは佐々木正洋が担当しました。プロデューサーは北村英一が務め、テレビ朝日が制作著作としてクレジットされました。

『象印ライバル対抗大合戦!』は、当時の視聴者参加型番組やバラエティ番組に新たな風を吹き込む、熱気と笑いに満ちた番組として記憶されています。

もう一度検索