赤岩口停留場

赤岩口停留場

愛知県豊橋市東田町井原にある赤岩口停留場は、豊橋鉄道東田本線の終点として機能する電停です。停留場番号は13が付与されており、この地が愛知県内の私鉄駅の中で最も東に位置することを示しています。

歴史

この停留場は、比較的歴史が新しく、1960年（昭和35年）6月1日に開業しました。

構造

赤岩口停留場は、道路上に敷設された軌道（併用軌道）上に設けられています。一つの線路に対して片側のみにホームがある単式ホームの形態で、上屋が設置された安全地帯として整備されています。利用者の利便のため、停留場のすぐ近くにはバス利用者と共用できる待合所も設置されています。

当停留場は東田本線の最終地点ですが、線路はこの地点で完全に途切れるわけではありません。停留場の西側から伸びてきた路線は、この終点駅で一旦停車した後、線路は東側へ数十メートルほどさらに続きます。そして、そこから進行方向を変え、再び駅の方向へと戻るような形で、豊橋鉄道の赤岩口分区、すなわち車両基地へと分岐する線路が延びています。

この特徴的な線形のため、車両基地へ出入りする電車は、停留場またはその先の引き上げ線で方向転換を行う「スイッチバック」という操作を行う必要があります。また、この停留場には、夜間、運行を終えた車両が留め置かれる「夜間滞泊」の設定もあります。

停留場周辺

赤岩口停留場は、周辺にいくつかの興味深いスポットへの最寄り駅となっています。特に、赤岩寺やその近くにある赤岩山展望台、そして貴重な湿地植物が見られる葦毛湿原など、自然や歴史を感じられる場所へのアクセス拠点となります。

その他の周辺施設としては、憩いの場である蝉川公園や、地域活動の拠点となる蝉川文化教育センターがあります。また、豊橋市の水道供給を担う豊橋浄水場や、教育施設である才能教育幼稚園も近くに位置しています。

日々の買い物に便利な商業施設としては、ヤマナカ赤岩フランテ館があり、生活関連施設も点在しています。

この停留場周辺を通る主要な道路としては、多米街道や市電通り（いずれも豊橋市内の通称）があり、地域の交通動脈となっています。

バス路線

赤岩口停留場のすぐ南側には「赤岩口」という名称のバス停が設けられており、ここから複数のバス路線が発着しています。

豊鉄バスの路線としては、飯村岩崎線が運行されています。また、地域住民の移動手段として重要な柿の里バスも利用できます。柿の里バスからは、アイセロ化学北、森岡、下条、和田辻東、賀茂、石巻西川方面へ向かう路線や、豊橋医療センター方面へアクセスする路線が出ており、広範囲への移動を可能にしています。

隣の停留場

豊橋鉄道 東田本線においては、赤岩口停留場の一つ手前の停留場は、井原停留場（停留場番号12）となります。

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