赤川温泉

赤川温泉

大分県竹田市久住町、久住高原に位置する赤川温泉は、久住山南麓の豊かな自然に囲まれた温泉地です。この温泉の最大の特徴は、その泉質とロケーションにあります。

泉質と特徴

赤川温泉の湯は、硫黄分を多く含んだ白濁した湯で、美しい乳白色を呈しています。源泉は久住山中に自然湧出しており、温度が26～28℃とやや低めです。そのため、施設では源泉そのままの湯と、適温に加熱した湯の両方を提供しています。

特に、硫黄泉としての評価が高く、湯の花や濃縮温泉水も販売されています。これは、温泉成分が豊富であることを示しており、その効能に期待できます。

温泉施設

赤川温泉には、国民宿舎「久住高原荘」と旅館「赤川荘」の二つの宿泊施設があります。国民宿舎は国道442号沿いに位置しており、アクセスしやすいのが特徴です。

一方、赤川荘の露天風呂は、落差約12mの雄飛の滝を目の前に望むことができる絶景スポットです。滝の音を聞きながら、自然の中で温泉を楽しむことができます。この滝は、かつては「行者滝」と呼ばれ、僧侶や修験者が修行を行った場所であったという歴史もあります。

久住高原温泉郷

赤川温泉を含む旧久住町内の温泉は、「久住高原温泉郷」と総称されています。さらに、竹田市内の他の温泉地、長湯温泉や竹田・荻温泉とともに「竹田温泉群」として、国民保養[[温泉地]]に指定されています。このことは、赤川温泉が地域を代表する温泉地であることを示しています。

各施設の泉質詳細

赤川荘
泉質: 含二酸化炭素・硫黄 - カルシウム - 硫酸塩冷鉱泉
泉色: 青味がかった乳白色
泉温: 26℃
源泉数: 3
湯量: 400リットル/分
飲用: 可
効能: アトピー、美肌、糖尿病など
PH: 4.9

国民宿舎久住高原荘
泉質: 石膏硫黄泉
泉色: 青味がかった乳白色
泉温: 28℃
源泉数: 1
湯量: 37.5リットル/分
効能: 神経痛、打ち身、冷え性など

※ 効能は万人に対してその効果を保証するものではありません。

歴史

赤川温泉は、文治2年（1185年）に発見されたと伝えられる古湯です。古くは「くされ湯」と呼ばれていました。この名前は、できもの（くされ）に効能があったことに由来すると言われています。

アクセス

鉄道・バス: JR豊肥本線豊後竹田駅から大野竹田バス久住経由長湯温泉行きで約20分、久住支所前停留所下車後、車で約10分。久住高原荘行きの直通バスもありますが、土曜日のみ1往復運行です。
車: 大分自動車道九重ICから国道210号、県道40号、国道442号経由で約32km。

まとめ

赤川温泉は、その泉質の良さ、美しい景観、そして歴史が融合した魅力的な温泉地です。硫黄の香りと乳白色の湯に包まれながら、日々の疲れを癒すことができるでしょう。ぜひ一度訪れてみてください。

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