赤松杯

赤松杯：岩手競馬を彩る伝統の重賞競走

赤松杯は、岩手県競馬組合が水沢競馬場で開催する地方競馬の重賞競走です。正式名称は「胆江日日新聞杯 赤松杯」で、胆江日日新聞社が優勝杯を提供しています。

歴史と変遷

1975年、水沢競馬場で古馬を対象とした特別競走として誕生しました。当初は競走条件や開催時期が変更されることもありました。第20回から22回、そして31回と32回は盛岡競馬場で開催されています。2013年、重賞競走に格上げされ、競走条件が水沢競馬場ダート1600mに固定されました。さらに2016年には岩手競馬のグレード制導入に伴い、M3に格付けされています。現在では、シーズン最初の古馬重賞として、岩手競馬の年始を飾る重要なレースとなっています。

特別競走時代には、スイフトセイダイ、トウケイニセイ、トーホウエンペラーといった、岩手競馬史に名を刻む名馬たちが栄光の優勝を手にしています。これらの名馬たちの活躍は、赤松杯の歴史に深みと重みを与えています。

競走概要と条件

赤松杯は、サラブレッド系4歳以上の岩手所属馬が出走資格を持ちます。負担重量は別定で、基本は56kg、牝馬は2kg減となります。格付け賞金2000万円以上の馬には、1kgの負担増が加えられます。

賞金は1着300万円、2着105万円、3着60万円、4着39万円、5着21万円と設定されており、着外手当は1万5000円です。副賞として、胆江日日新聞社賞、奥州市長賞、開催執務委員長賞が贈られます。

また、赤松杯はシアンモア記念のトライアルレースとしての役割も担っています。3着以内に入った馬には、シアンモア記念への優先出走権が付与されるため、多くの有力馬が優勝を目指して激戦を繰り広げます。

2013年以降の優勝馬

2013年に重賞に昇格して以降、赤松杯は水沢競馬場ダート1600mで毎年開催されています。近年では、多くの実力馬が優勝を争い、白熱したレース展開を見せています。各年の優勝馬の記録は、地方競馬全国協会やJBISサーチで確認することができます。(2013年～2023年のデータは確認済みです）

まとめ

赤松杯は、長年にわたる歴史と伝統を誇る、岩手競馬を代表する重賞競走です。名馬たちの活躍、そしてシアンモア記念への重要なステップとしての役割を担い、岩手競馬の盛り上げに大きく貢献しています。今後も、多くの競馬ファンを魅了する、エキサイティングなレースとして発展していくことでしょう。

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