赤池町

福岡県田川郡赤池町

赤池町は、福岡県の北東部に位置し、田川郡に属していた町です。2006年3月6日に、金田町、方城町と合併し、福智町となり、自治体としての赤池町は消滅しました。

地理

赤池町は、筑豊地域の北東端に位置していました。直方市から南東へ約8km、飯塚市から北東へ約15km、田川市から北北西へ約10kmの場所にあります。盆地に位置し、町の中央を彦山川が流れています。

歴史

赤池町の歴史は、町村合併から始まります。

1887年：上野村と鋤木田村が合併し、上野村が成立。市津村と草場村が合併し、市場村が成立。
1889年4月1日：町村制施行により、上野村、市場村、赤池村が合併し、田川郡上野村が発足。
1939年11月3日：上野村が町制施行し、赤池町となる。
1943年4月1日：赤池保育園が開園。
1947年4月19日：赤池中学校が竣工。
1947年12月：上野小学校で給食が開始。
1949年4月：市場小学校で給食が開始。
1950年：上野峡が県立筑豊公園に指定。
1952年1月1日：市場保育園が設立。
1955年11月9日：明治鉱業赤池鉱業所第3坑でガス爆発事故が発生。60名の作業員が死亡。
1969年6月4日：赤池郵便局が稲荷町の赤池駅前通りに移転。
1969年12月：町立病院が新築。
1971年6月1日：市場小学校の新校舎と給食センターが落成。
1971年9月：中尾保育所が創設。
1971年：完全給食が開始。
1971年11月4日：小竹〜赤池バイパス線が開通。
1973年11月3日：町民会館が落成。
1974年7月2日：赤池中学校の新校舎が落成。
1975年3月：下田川清掃センターが開設。
1975年：田川農協市場分所が改築。
1977年3月：上野小学校本館が新築落成。
1977年3月31日：田川〜直方線バイパスの鋤木田、大谷間が全面開通。
1977年：町民総合グラウンドが開設。
1981年：田川〜直方線バイパスが全線開通。
1992年2月14日：赤池町が財政再建準用団体に指定。
1992年：下田川し尿処理施設が完成。
2001年12月13日：財政再建が完了。
2002年10月：上野の里ふれあい交流会館が完成。
2003年8月：下田川三町任意合併協議会が発足。
2004年4月：赤池町・金田町・方城町合併協議会が設置。
2005年4月：総合保健施設「コスモス」が落成。
2006年3月6日：金田町、方城町と合併し、福智町が誕生。赤池町は自治体として消滅。

行政

財政再建団体としての赤池町

赤池町は、1992年から2001年まで財政再建団体に指定されていました。これは、高度経済成長期における筑豊地方の石炭業の衰退が影響し、土地開発公社の失敗による債務が決定打となりました。

財政再建のため、町は徹底した歳出削減策を実施しました。具体的には、町営住宅、公民館、町営球場の使用料、証明書発行手数料、水道料の値上げ、住宅新築資金等貸付事業、特別保育被服貸与、進学奨学金の廃止、各種文化・スポーツ団体への補助金の大幅削減などが行われました。職員による道路補修も行われました。議員定数削減案は否決されたものの、これらの徹底した財政再建策により、予定より2年前倒しで財政再建が実現しました。この赤池町の事例は、多くの自治体から注目を集めました。

産業

赤池町の特産品としては、上野焼という伝統工芸品があります。

地域

教育

中学校：赤池町立赤池中学校
小学校：赤池町立上野小学校、赤池町立市場小学校

交通

鉄道：平成[[筑豊鉄道]]伊田線が町内を通り、市場駅、ふれあい生力駅、赤池駅がありました。
道路：最寄りの高速道路インターチェンジは九州自動車道八幡インターチェンジ。主要地方道としては、福岡県道22号田川直方線、福岡県道62号北九州小竹線、福岡県道95号添田赤池線。一般県道としては、福岡県道406号赤池糸田線、福岡県道419号夏吉直方線が通っていました。

名所・旧跡・観光

上野焼窯元

著名な出身者

田中六助（衆議院議員）
武田良太（衆議院議員）
黒土孝司（福智町長）
皆川ヨ子（女性長寿世界一）

脚注

関連項目

福岡県の廃止市町村一覧

外部リンク

赤池町ホームページ（閉鎖）
広報あかいけ閉町記念最終号

もう一度検索