赤道ギニアの行政区画

赤道ギニアの行政区画

赤道ギニアは、国土を効率的に管理するために、複数の行政区画に分割されています。これらの区画は、地方、県、地区、そして基礎自治体という階層構造を形成しています。

地方

赤道ギニアは、地理的な特性から2つの地方（Región）に区分されます。これらの地方は、国土を大陸部と島嶼部に大別するもので、行政機能は直接的には持ちません。しかし、県などの行政区画をどちらの地方に属するかを示す際に用いられ、ISOコードにもその区分が記載されています。

大陸地方 (Río Muni): 大陸部の県が属します。
島嶼地方 (Insular): ビオコ島やアンノボン島など、島嶼部の県が属します。

県

県（Províncie）は、赤道ギニアにおける主要な行政区画であり、全国で8つの県が存在します。各県は、それぞれ独自の行政機能を持ち、地域住民へのサービス提供や地域開発を担っています。

1. 北部ビオコ県 (Bioko Norte): ビオコ島の北部に位置し、州都はマラボです。
2. 南部ビオコ県 (Bioko Sur): ビオコ島の南部に位置し、州都はルバです。
3. アンノボン県 (Annobón): アンノボン島に位置し、州都はサン・アントニオ・デ・パレです。
4. 中南部県 (Centro Sur): 大陸部に位置し、州都はエビナヨンです。
5. キエント県 (Kié-Ntem): 大陸部に位置し、州都はエベベインです。
6. リトラル県 (Litoral): 大陸部の沿岸部に位置し、州都はバタです。
7. ウェレ＝ンザス県 (Wele-Nzas): 大陸部に位置し、州都はモンゴモです。
8. ジブロホ県 (Djibloho): ウェレ＝ンザス県から分離して新設された県で、新首都のシウダー・デ・ラ・パス（旧称：オヤラ）を中心としています。2015年8月3日に正式に県として成立しました。

下位区分

各県は、さらに複数の地区（Districte）に分割されています。地区は、県の下位に位置する行政区画であり、地域レベルでの行政サービスを提供します。また、赤道ギニアには31の基礎自治体（ムニシピオ、municipio）が存在し、地方自治を担っています。

新首都ジブロホ

ジブロホは、赤道ギニアの計画都市であり、将来の首都として建設が進められています。正式名称はシウダー・デ・ラ・パス（Ciudad de la Paz、「平和の都市」の意）です。以前はオヤラ（Oyala）と呼ばれていました。この都市は、ウェレ＝ンザス県から分離・新設されたジブロホ県に位置し、国の行政機能の中心となることが期待されています。

まとめ

赤道ギニアの行政区画は、地方、県、地区、基礎自治体という階層構造を持ち、各レベルで異なる行政機能を担っています。特に、新首都ジブロホの建設とそれに伴う新県の設置は、赤道ギニアの国家運営における重要な転換点を示すものと言えるでしょう。

関連項目

赤道ギニアの都市の一覧
ISO 3166-2:GQ

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