走れ!ガリバーくん

走れ!ガリバーくん

『走れ!ガリバーくん』は、1996年4月7日から2005年9月25日まで関西テレビ他で放送された、JR西日本一社提供の旅番組です。毎回2人（または3人）の芸能人が登場し、オープニングゲームに挑戦。勝者は豪華な「王様の旅」を、敗者は過酷な「ガリバーくん」の旅を体験するというユニークな構成が人気を博しました。

番組概要

オープニングゲームと旅の行方

番組の冒頭では、芸能人たちが「王様の旅」をかけてゲームに挑戦します。例えば、舞鶴名物の肉じゃがや紀州名物のめはり寿司の中から本物を見抜くといったゲームが行われました。勝者は豪華な旅を満喫できる一方、敗者は「ガリバーくん」として、お品書きに書かれた条件達成と限られた予算で目的地を目指す過酷な旅を強いられます。

ガリバーくんの旅では、目的地が近くても遠回りをしなければならなかったり、出演者の実家が近くても立ち寄ることが許されなかったりと、厳しいルールが設けられています。撮影にはディレクターが同行しますが、マネージャーは同行しません。また、列車内でゲームに負けてガリバーくんになった場合は、有無を言わさず途中の駅で強制下車させられるという容赦のなさも番組の魅力でした。

ガリバーくんの称号

ガリバーくんになった芸能人には、「ガリバーくん○○号」という称号が与えられます。この数字は番組の通算放送回数を表しており、連番で出た場合は2週に分けて放送されることもありました。

旅の舞台

出発駅は主に新大阪駅、岡山駅、広島駅で、目的地は西日本地区が中心でしたが、中部地方や首都圏、さらには北海道も取り上げられました。東京を目的地とする場合でも、スポンサーとの契約上、必ずJR西日本エリアを経由する必要がありました。また、北近畿ビッグXネットワーク関連エリアでは、京都駅を出発駅とすることがありました。

旅のおさらい

番組の最後には「旅のおさらい」コーナーがあり、「王様の旅」の行程を紹介した後、JR西日本の企画商品を宣伝していました。ただし、一部地域ではJR西日本各支社の企画商品のCMに差し替えられていました。

正月スペシャル

正月にはスペシャル版が放送されることもありましたが、こちらは関西テレビの単独制作で、JR西日本はスポンサーではありませんでした。

番組の終了とその後

『走れ!ガリバーくん』は2005年9月25日に終了し、その後、同じコンセプトで番組名を『GO!GO!ガリバーくん』と改題して1年間放送されました。このリニューアルでは、移動手段が列車だけでなく航空機やフェリーなども利用可能になり、目的地も全国、果ては海外にまで広がりました。

その後、関西テレビ以外の局は制作から撤退し、番組販売に移行。トータルで525回続いた「ガリバーくん」シリーズは、11年間で幕を閉じました。

2020年3月15日には、『走れ!ガリバーくん2020』として復活版が放送され、JR西日本がスポンサーを務めました。

出演者

司会

梅田淳（2004年3月まで関西テレビアナウンサー）
杉本なつみ（関西テレビアナウンサー）
藤本景子（関西テレビアナウンサー）
村西利恵（関西テレビアナウンサー）
吉原功兼（関西テレビアナウンサー、『GO!GO!ガリバーくん』および『走れ!ガリバーくん2020』の尾道・倉敷パートのみ）

ナレーター

桑原征平（ガリバーくん担当）
牧野エミ（王様担当）

ガリバーくんになった有名人

番組には数多くの芸能人がガリバーくんとして出演しました。以下はその一部です。

有吉弘行
出川哲朗
大仁田厚
武田修宏
根本はるみ
水前寺清子

スタッフ

プロデューサー：梁典雄、武藤良博、稲田聖子、高島公美、酒巻正幸
ディレクター：武藤良博、都築一興、古賀敏仁
構成：萩原芳樹、中川正博

放送局

関西テレビ以外にも、北海道文化放送、青森放送、岩手めんこいテレビなど、多くの放送局で放送されました。

関連書籍

「走れ！ガリバーくん」のおでかけブック : どーする、週末。特別編

関連項目

ズームイン!!サタデー
ニッポン!おもてなし旅
クチコミ新発見!旅ぷら

『走れ!ガリバーくん』は、ユニークな企画と出演者の奮闘、そして美しい日本の風景が楽しめる、記憶に残る旅番組でした。

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