超執刀 カドゥケウス

超執刀 カドゥケウス

『超執刀 カドゥケウス』（Trauma Center: Under the Knife）は、2005年6月16日に株式会社アトラスから発売されたニンテンドーDS用ゲームソフトであり、タッチパネル機能を活用した新しいSF外科アクションのジャンルを確立しました。2007年4月26日にはアトラスベストコレクションとして再発売され、多くのファンに親しまれています。

ゲームの概要

プレイヤーは天才外科医・月森孝介として、助手の利根川アンジュと共に謎の奇病「ギルス」に立ち向かいます。ゲームはストーリー性があり、シナリオはまるでアドベンチャーゲームのように一貫した物語が進行しますが、手術シーンではアクションゲーム独特の緊張感を味わうことができます。難易度は非常に高く、プレイヤーは迅速かつ正確に手術器具を選択して処置を施す必要があります。

このゲームのプロデューサーは、人気ゲームシリーズ「ペルソナ」を手掛けた橋野桂氏で、シナリオは磯貝正吾氏が担当。サウンドは目黒将司氏が手がけており、キャラクターデザインは当初池端まぐろ氏でしたが、以降のシリーズでは土居政之氏のイラストで統一されています。

ストーリー

物語は2018年に設定され、致命的な奇病「ギルス」が人類を脅かします。この病の詳細は謎に包まれており、発生原因や治療法も分かりません。その脅威に立ち向かうため、世界医療機関「カドゥケウス」が設立され、主人公の月森はそこで医師として成長しながら、数々の試練を乗り越え、患者たちを救う役割を果たします。

医療器具

本作の魅力を引き立てるのは、リアルさを追求した多彩な医療器具です。レーザーやヒールゼリー、ドレーン、ピンセットといった様々な器具を駆使して、難しい手術を成功させる必要があります。例えば、レーザーは腫瘍やポリープの焼却に使われる一方で、長時間の照射は内臓を傷めるリスクがあります。ヒールゼリーは万能薬で、消毒や止血にも用いられる重要なアイテムです。また、注射器はさまざまな薬剤を投与するために必要不可欠です。

さらに、主人公には「超執刀」という特殊能力があり、これを使うことで時間を遅くすることができます。しかし、使用には注意が必要で、集中力を要する状況でのみ使うことが推奨されます。

登場人物

• - 月森孝介: ゲームの主人公で、天才外科医。過去に病気で父を失った経験から医師を志しました。
• - 利根川アンジュ: 特殊オペ看護士として、月森のパートナーとなります。彼女も若いながら優れた医療知識を持ち、物語を通じて成長していきます。
• - 佐倉東吾: 謎めいた若き外科医。月森の大学時代の同級生で、彼には様々な背景があります。
• - 明神さやか: カドゥケウスの常勤麻酔医で、冷静かつ的確な判断力が求められる場面で活躍します。
• - 古村百恵: ベテラン看護助手で、新米医師の月森をサポートします。

最後に

『超執刀 カドゥケウス』は、医療アクションゲームとしての新たな体験を提供し、プレイヤーに深いストーリーと刺激的な手術システムを通じて、医療の重要性を感じさせる作品です。シンプルながらも緊迫感溢れる手術の一つ一つが、プレイヤーに大きな達成感をもたらします。

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