趙世衡

趙世衡（チョ・セヒョン）

趙世衡（チョ・セヒョン、조세형、1931年8月22日 - 2009年6月17日）は、大韓民国の政治家、外交官として活躍した人物です。彼は、第10・13・14・15代の韓国国会議員を務め、さらには駐日大使も歴任しました。本貫は漢陽趙氏であり、キリスト教徒でした。

生涯

趙世衡は、1931年に全羅北道金堤郡で生まれました。全州高等学校を経て、ソウル大学校文理大学を卒業しました。

ジャーナリストとしてのキャリアも長く、朝鮮日報では政治部記者やベトナム戦争従軍記者として活動しました。その後、京郷新聞にて編集部局長、中東戦争従軍記者、韓国日報にて外信部長、編集部局長、論説委員、編集委員などを歴任しました。

1979年、趙世衡は政界に転身し、野党第一党であった新民党からソウル城北区選出の国会議員として初当選を果たしました。その後、1988年の選挙では平和民主党から、1992年の選挙では民主党から立候補し、いずれも勝利を収めました。しかし、1996年の選挙では判事出身の金学元に敗れ、政界引退の危機に直面しました。

1997年の大統領選挙で金大中が勝利すると、趙世衡は新政治国民会議の総裁権限代行に就任し、与党の重鎮として高い地位を確立しました。1998年7月の補欠選挙では、光明市前市長の全在姫に勝利し、再び国会議員として政界に復帰しました。

1999年4月、税風事件に関与したハンナラ党議員徐相穆の逮捕同意案が、与党の数的優位にもかかわらず否決されるという事態が発生しました。これを受け、趙世衡は総裁権限代行を辞任しました。翌2000年の選挙では、ハンナラ党の孫鶴圭に敗北し、落選しました。その後は、新千年民主党副総裁、新千年民主党常任顧問などを歴任しました。

2002年から2004年までの間は、駐日大使として日本と韓国の外交関係に尽力しました。

2009年6月1日、盧武鉉前大統領の死去に大きな衝撃を受け、脳梗塞で入院しました。手術を受けましたが、回復することなく、2009年7月17日に亡くなりました。

趙世衡は、ジャーナリストとしての経験を活かし、政界で長年にわたり活躍しました。与党の重鎮として、また駐日大使として、韓国社会に大きな足跡を残した人物として記憶されています。

もう一度検索