新政治国民会議

新政治国民会議（新政治国民会議）の概要

新政治国民会議（しんせいじこくみんかいぎ）は、1995年に韓国で結成された政党で、金大中（キム・デジュン）を総裁に据えています。設立当初は野党でありましたが、金大中が大統領に就任した1998年からは与党の役割を担うことになります。この政党の略称は「国民会議」です。

結成の背景

1992年12月の韓国の第14代大統領選挙において、金泳三（キム・ヨンサム）に敗北した金大中は、一時政界からの引退を表明しました。しかし、1995年の夏に政界への復帰を決意し、新たな政治的旗印を掲げることを宣言しました。

その結果、同年の7月18日に民主党内の金大中支持者たちによって創党準備委員会が設立され、9月には正式に創党大会が開催されました。そこで金大中が総裁に選出され、新政治国民会議が誕生したのです。

選挙結果と政権交代

国民会議は1996年4月の15代国会議員選挙において79議席を獲得し、野党第1党の地位を保持しましたが、目標の100議席には達しませんでした。金大中は全国区名簿14位で立候補しましたが、残念ながら落選しました。

1997年12月には第15代大統領選挙を控え、国民会議は金大中を大統領候補として擁立しました。金鍾泌（キム・ジョンピル）が率いる自由民主連合との連携を図り、成功裏に統一候補を成立させることができました。この選挙では、金大中が大統領の座を手に入れることになりました。

しかし、彼が就任した際には国会内において、多数派の新韓国党と民主党が合併してできたハンナラ党が存在し、国民会議は少数与党として厳しい状況に直面しました。これにより、国会運営は容易ではありませんでした。結果的に、2000年1月20日には国民会議を母体とした「新千年民主党」が設立されることとなります。

創党当初の政党役職者

新政治国民会議の創設時には、以下のような代表的な党役職者が選任されました。

• - 総裁: 金大中
• - 副総裁: 金槿泰、金令培、朴尚奎、申楽均、李鍾賛、鄭大哲、趙世衡
• - 指導委員: 権魯甲、吉昇鈞、柳在乾、金琫鎬、金相賢、金台植、羅鍾一、柳晙相、慎順範、慎鏞碩、安東善、李龍熙、鄭永模、鄭喜卿、千容宅、韓光玉、許在栄
• - 党4役:

- 院内総務: 辛基夏
- 事務総長: 趙舜衡
- 政策委員長: 孫世一
- 地方自治委員長: 張石和
- 代弁人: 朴智元

政策の基本方針

新政治国民会議の綱領は、参与民主主義と公正な市場経済を基盤にした中道の国民政党としての立場を示しています。その政策は以下のようにカテゴライズされています。

• - 政治: 参与の政治を重視
• - 経済: 中小企業を中心とした経済政策
• - 社会: 安定した健康社会の構築
• - 文化: 文化先進国を目指す
• - 教育: 知識革命と全人教育の推進
• - 環境: 自然との共存共栄
• - 科学技術: 科学技術の向上を目指す
• - 女性: 平等と参加の権利の保障
• - 青年: 社会の共同参与者としての育成
• - 外交と安保: 自主的な外交・安保体制の確立
• - 統一政策: 漸進的かつ平和的な民族統一のための取り組み
• - 21世紀の目標: 道徳的な先進国家の実現

このような多岐にわたる政策は、新政治国民会議の政治理念と行動指針を明確に示しており、韓国の将来に対するビジョンを持っています。

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