軽井沢大賀ホール

軽井沢大賀ホールについて

軽井沢大賀ホールは、長野県北佐久郡軽井沢町に位置するコンサートホールです。このホールは、ソニーの元名誉会長であり、声楽家としても知られる大賀典雄氏が、自身の別荘があった軽井沢に、妻でピアニストの松原緑氏の「音楽が似合う軽井沢には上質なホールが必要」という言葉に共感し、自身の理想とする音響空間を実現するために建設されました。

建設資金は、大賀氏の退職金を含む16億円が投入され、2005年4月29日に開館しました。個人によって建設された大規模なコンサートホールとしては、愛知県名古屋市の宗次ホールと共に、全国的にも珍しい存在として知られています。

運営と構造

開館当初は軽井沢町が運営していましたが、2006年10月1日より財団法人軽井沢大賀ホールに運営が移管されました。ホールは、どの席にも均質な音が届くように、五角形の形状で設計されています。これは、音響設計における独特な工夫であり、クラシック音楽のコンサートを中心に利用されています。

2010年1月には、利用者の要望に応え、2階席に椅子が設置されました。これにより、2階席は140席から124席に減少しましたが、立ち見席の一部は、大賀氏の「若者が良質の音楽に安価に触れることができるように」という意向を尊重し、そのまま残されました。

大賀氏の願い

大賀氏は、軽井沢が音楽の面でオーストリアのザルツブルクやスイスのルツェルンのような町になることを願っていました。その思いが、このホールの建設にも込められています。

2012年2月には、指揮者のダニエル・ハーディング氏が初代芸術監督に就任し、ホールの更なる発展に貢献しています。

施設概要

ホール
客席数：784席（1階：660席、2階：124席（椅子86席、立ち見38席）、車椅子席：4席）
ステージ：面積150m2、間口22m、奥行9m
天井最頂部：14.5m
形状：五角形サラウンド
残響時間：1.6秒 - 1.8秒（満席時）
個室
個室1：面積24m2、アップライトピアノ設置
個室2：面積24m2
楽屋
楽屋1：面積33m2（14 - 20名程度）
楽屋2：面積33m2（14 - 20名程度）
楽屋3：面積33m2（14 - 20名程度）
演奏者ラウンジ
面積57m2、20名程度、セミグランドピアノ設置
その他
芝生庭園：面積1,800m2

建築概要

建物設計・施工：鹿島建設
音響設計：永田音響設計
竣工：2004年12月1日
規模：地上2階
最高部：18.9m
敷地面積：約6,500m2
建築面積：約2,400m2
延床面積：約2,800m2
所在地：〒389-0104 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東28-4

周辺施設

矢ヶ崎公園
妙照寺 (長野県軽井沢町)

関連事項

軽井沢ラヴソング・アウォード：2005年から2013年までの期間に8回開催された音楽イベント。

外部リンク

軽井沢大賀ホール

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