永田音響設計

株式会社永田音響設計は、1971年に永田穂氏によって「永田穂建築音響設計事務所」として設立された、日本における音響コンサルタントの草分け的存在です。1974年に法人化し、1993年に現在の社名「永田音響設計」へと変更しました。同社は、コンサートホールを中心とした音響設計において、国内最高峰の技術力を持つ企業として知られています。

特徴

永田音響設計の最大の特徴は、その設計思想と技術力にあります。単に音響特性を向上させるだけでなく、空間全体としての調和や、音楽体験の質を追求している点が評価されています。特に、コンサートホールにおける自然な音響空間の実現は、多くの音楽家や聴衆から支持を得ています。また、最新の音響技術を積極的に導入しつつも、伝統的な音響設計の知見を活かすことで、時代を超えて愛される空間を創り出しています。

主な作品

同社が手掛けたプロジェクトは国内外に及び、その多くが各国の音楽文化を代表するホールとなっています。

日本国内

札幌コンサートホールKitara
酒田市民会館「希望ホール」
熊谷文化創造館 さくらめいと
サントリーホール
東京芸術劇場
スパイラル
東京都庁舎
カザルスホール
紀尾井ホール
すみだトリフォニーホール
杉並公会堂
石橋メモリアルホール
ミューザ川崎シンフォニーホール
あづみ野コンサートホール
軽井沢大賀ホール
更埴文化会館
京都コンサートホール
オリックス劇場
フェスティバルホール
兵庫県立芸術文化センター
水戸市民会館 大ホール（グロービスホール）

これらのホールは、いずれも優れた音響特性を持つことで知られ、多くの音楽ファンや専門家から高い評価を受けています。

日本国外

エルプフィルハーモニー・ハンブルク (ドイツ ハンブルク)
マリインスキー劇場 (ロシア サンクトペテルブルク)
DRコンサートホール (デンマーク コペンハーゲン)
ウォルト・ディズニー・コンサートホール (アメリカ合衆国 ロサンゼルス)
ロッテ・コンサートホール (韓国 ソウル)
台中国家歌劇院（台湾 台中）
フィラルモニ・ド・パリ（フランス　パリ）

海外のプロジェクトでは、各国の文化や建築様式を尊重しつつ、最新の音響技術を駆使した設計を行っています。これらのホールは、その美しい建築と素晴らしい音響が見事に融合した空間として、世界中の音楽愛好家を魅了しています。

関連事項

永田音響設計は、単に音響設計を行うだけでなく、音響文化の発展にも貢献しています。

日本大学カザルスホール：同社が音響設計を手掛けたホールの一つであり、日本における室内楽の拠点として知られています。
カザルスホールを守る会：カザルスホールの存続を支援する団体で、同社の理念と共鳴しています。
岩崎淑：ピアニスト。カザルスホールでのコンサートを開催しています。
パブロ・カザルス：著名なチェリスト。カザルスホールの名前の由来となっています。
主婦の友社：カザルスホールに関する書籍を発行しています。
萩元晴彦：音楽評論家。カザルスホールを支持しています。

外部リンク

同社の活動については、以下の公式サイトで詳細を確認できます。

* 永田音響設計


株式会社永田音響設計は、常に最高の音響空間を追求し、その技術と情熱によって、世界中の音楽文化に貢献しています。その設計したホールは、音楽を愛するすべての人々にとって、かけがえのない場所となっています。

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