辻原俊博

辻原俊博 - 日本の官僚・外交官

辻原俊博（つじはら としひろ）は、1950年生まれの日本の建設および国土交通専攻の官僚、さらに外交官としても名を馳せています。彼は2012年から現在に至るまで、クウェートに駐在する特命全権大使としての職務に就いています。

経歴

辻原は和歌山県で生まれ育ち、1975年に東京大学法学部を卒業し、建設省に入省しました。その後、彼のキャリアは多岐にわたり、外務省在フランス日本国大使館での一等書記官職を皮切りに、建設省都市局都市政策課長補佐、鳥取県企画部次長などの要職を歴任します。さらに、国土庁長官官房での総務課広報室長や内閣官房内閣審議官としても名を馳せました。

1997年には、建設省の建設経済局不動産業課長に就任し、その後住宅金融公庫の総務部長を経て2000年には長崎県の副知事に就任しました。2004年からは国土交通省大臣官房審議官（国土計画局担当）として政府のトップに立ち、2007年には国土交通省国土計画局長に昇進しました。その流れで、2010年には日本高速道路保有・債務返済機構の理事長代理を務めるなど、建設・国土関連の分野でその存在感を発揮してきました。

2012年9月11日には、クウェートの特命全権大使としての任務が始まり、以来、外交活動を展開しています。彼の経験は、外交交渉や国際的な関係構築においても多大な影響を与えてきました。加えて、2015年からはあいおいニッセイ同和損害保険株式会社の非常勤顧問、2016年には東急不動産ホールディングス株式会社の顧問、2017年からは日本下水道事業団の理事長としても活動があります。2020年には瑞宝中綬章を受章し、同年10月には森岡泰裕を後任にして退職しています。

著作

辻原はその知見を生かして執筆活動も行っており、『フランスの街づくり国づくり』という著作が知られています。この著作では、彼の見たフランスの都市や国の政策を通じて、街づくりや国づくりに関する貴重な視点が提供されています。1991年に住宅新報社から出版され、ISBN 978-4789216050で確認することができます。

関連項目

辻原のキャリアには、増田隆司が事業団副理事長を務めている日本下水道事業団とも関連があります。彼の活動や貢献は、日本の国土や地域発展における重要な要素となっています。

外部リンク

彼の公式な挨拶は、在クウェート日本国大使館のホームページに掲載されています。

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