辻本茂雄

辻本茂雄 (つじもと しげお)

辻本茂雄は1964年10月8日、大阪府阪南市に生まれた日本のお笑いタレント、喜劇俳優として知られている。彼は吉本新喜劇の元座長であり、現在もベテラン座員として活動している。辻本はNSC5期生で、吉本興業に所属し、多くの舞台やテレビ番組でその存在感を発揮してきた。

来歴

辻本は和歌山県立和歌山北高等学校を卒業し、自転車競技選手として全国大会への出場経験がある。高校時代には自転車競技部の主将を務め、数々の成績を残したが、交通事故により競輪選手への道を断念。1986年に吉本総合芸能学院（NSC）に進学し、漫才コンビ「三角公園USA」を結成。しかし1989年にはコンビ解散後、吉本新喜劇に入団。最初はセリフの少ない端役が多く、芸人としての成長を目指した。

その後、辻本は漫才のアゴネタで知られるようになり、間寛平の公演での代役をきっかけにツッコミ役としての才能を開花させた。1995年にはニューリーダーに就任し、新喜劇の舞台で多くのキャラクターを演じるようになる。彼の代表作に、元気な老人「茂造」やお人好しのヤクザ役などがあり、新喜劇の中で特に多くの人気を博している。

辻本は1997年に東京進出を果たすが、吉本上層部から「大阪の匂いがきつすぎる」と判断され、すぐに大阪に戻される。この一連の出来事の後、彼は1999年に再び事故に遭い背骨を圧迫骨折してしまい、3か月間の休養を余儀なくされた。しかし、彼は復帰後すぐに新喜劇での活躍が評価され、座長に就任した。

2015年、和歌山市観光大使に任命され、2016年にはNHKの連続テレビ小説『あさが来た』に出演。2019年には新喜劇の座長を退いた後も、ベテラン座員としてそのキャリアを積んでいる。

人物

辻本の趣味には競馬があり、自身も「万馬券ハンター」として知られるようになった。彼の予想は常に本命を基本とし、非常にパターン化されたものである。彼は競馬展望番組『サタうま!』にも出演し、その独特な予想スタイルで注目を集めたことで知られる。

また、辻本は藤井隆などの友人が多く、その付き合いの中でも特に藤井とは親しい関係を築いている。さらに彼は、食べ歩きの趣味や競輪選手との交流など、様々な活動を通じて多くの人々と関わってきた。

新喜劇でのスタイルと特徴

新喜劇の中で、辻本はドタバタコメディを得意とし、キャラクターの設定は多岐にわたる。彼はしばしば場面の流れを変える発言や行動をし、アドリブを駆使して観客を楽しませる。そのギャグは現代の流行や時事ネタを取り入れており、観客とのインタラクションを重視する。

さらに、辻本の作品は彼の個性が色濃く出ており、ツッコミ役としても他の座長と差別化されたスタンスを見せている。彼の代表的なキャラクターである茂造は、観客の人気を集めており、「茂造じいさん」として特に愛されている。彼のギャグには会場の雰囲気を盛り上げる要素が多く含まれている。

代表的なキャラクターとギャグ

辻本は新喜劇で、特に「茂造じいさん」として知られている。茂造はドタバタの性格を持ち、周囲をかき乱しながらも笑いを取る存在であり、彼自身のボケとツッコミが非常に印象的である。

また、辻本は「シゲオ」や「アお茂」といった多様なキャラクターも演じており、彼のユーモアの幅広さが伺える。これらのキャラクターは、彼の独特なお笑いのスタイルを反映しており、観客にとって楽しみな存在となっている。”

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