迎江寺

迎江寺（げいこうじ）

迎江寺は、中華人民共和国安徽省安慶市迎江区に位置する仏教寺院です。その長い歴史の中で、数々の変遷を経験してきました。

歴史

迎江寺は、北宋時代の開宝7年（974年）に、涵万法師によって創建されました。創建当初は古万仏寺と呼ばれていました。

明代に入り、万暦47年（1619年）には、官僚の阮自華が寺院を再建しました。翌泰昌元年（1620年）には、泰昌帝から「護国永昌禅寺」の名を賜りました。

清代の順治7年（1650年）には寺院が重修され、康熙2年（1663年）には大雄宝殿と天王殿が再建されました。しかし、咸豊10年（1860年）に勃発した太平天国の乱により、火災が発生し、寺院は全焼してしまいました。その後、同治元年（1862年）に寺院は再建され、「迎江禅寺」と改称されました。光緒元年（1875年）には、西太后から「妙明園」の額を賜りました。光緒3年（1877年）には、月霞が寺衆の推戴を受けて住持となりました。

20世紀に入り、1916年には、月霞が袁世凱の皇帝即位に反対したため、職務を罷免されました。

1966年に毛沢東が文化大革命を発動すると、寺院の宗教活動は中止に追い込まれました。紅衛兵によって寺廟などの宗教施設が徹底的に破壊され、寺内のすべての文化財が失われました。方丈の月海法師は迫害を受け、死亡しました。

文化大革命終結後、1981年9月8日に安徽省人民政府は迎江寺を安徽省文物保護単位に認定し、1983年には中華人民共和国国務院が漢族地区仏教全国重点寺院に認定しました。

伽藍

迎江寺の主要な伽藍には、以下のものがあります。

山門
天王殿
大雄宝殿
毗盧殿
蔵経閣
振風塔

脚注

参考文献

* 張楷修 (中国語). 『康熙・安慶府志』

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