近江巳記夫

近江 巳記夫 (おおみ みきお)

近江巳記夫は、1935年10月1日に徳島県で生まれた日本の政治家であり、元衆議院議員として10期にわたり議席を占め、また科学技術庁長官も務めた。彼はその政治キャリアを通じて多くの重要な役割を果たし、日本の政策決定に関与してきた。

学歴と初期のキャリア

近江氏は1954年に大阪市立都島工業高等学校の建築科を卒業した後、1962年に関西大学の経済学部を卒業。彼の政治活動は1963年から始まり、西成区を選挙区とする大阪市会議員に当選。これが彼の公的な役割の第一歩となった。

国政への進出

その後、1967年の第31回衆議院議員総選挙で公明党から大阪3区に立候補し、初当選を果たす。近江氏はその後10期在任し、公明党内で重要な地位を占め続けた。特に、竹入義勝の下で中央執行委員を歴任し、党の運営に貢献した。1986年の公明党大会では、矢野絢也の下で中央統制委員長および国会対策副委員長としてさらに多面的な役割を果たした。

科学技術庁長官としての役割

1994年には、羽田内閣において科学技術庁長官に就任。この地位において、彼は日本の科学技術政策の策定において重要な役割を担った。特に、彼は1966年6月の参議院予算委員会で自身が創価学会の会員であることを自ら認めたことが注目された。

政党の変遷と新進党への参加

1994年以降、近江氏は公明党分裂に伴い新進党に参加。政治環境が変化する中で、彼は独自の立ち位置を模索し続けた。1998年には新進党の解党後、公明党再結成に参加し、常任幹事会副代表の役割を引き受け、党の再建に尽力。

引退と現在の活動

2000年には政界から引退し常任顧問として活動を継続したが、2004年にはこの役職も退任。現在は創価学会の総大阪・豊中総県主事として活動しており、地域に根ざした活動を展開している。

まとめ

近江巳記夫の政治キャリアは、日本の政治史の中で特有の役割を果たしてきた。他党との連携や党の再編といった場面では、彼の経験と知見が求められ、結果的に彼は日本の政治における変化に深く関与してきた。彼の業績は、今も多くの人々に影響を与えている。

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