近藤亨 (アナウンサー)

近藤亨について

近藤亨（こんどう とおる）は、1974年4月24日生まれであり、毎日放送（MBS）に所属するエグゼクティブアナウンサーです。近藤は、2019年度のアノンシスト賞において、同局内の非常に優れたアナウンサーとして、グランダ・プレミオを亀井希生と共に受賞した実績を持っています。この賞はJNNおよびJRN加盟局の優れたアナウンサーを表彰するもので、近藤の実力を証明するものとなっています。

学歴と初期の経歴

栃木県下都賀郡野木町出身の近藤は、栃木県立栃木高等学校を卒業後、早稲田大学の政治経済学部に進学しました。大学時代には、日本テレビでプロ野球中継のスコアラーとしてアルバイトをし、行政書士の資格も取得しています。1997年には毎日放送にアナウンサーとして入社し、報道を志望していたものの、主にスポーツ実況を担うこととなりました。

スポーツ実況のキャリア

近藤は、特にスポーツ実況でその名を広めました。声質がえなりかずきに似ているため、若い頃には「えなり君」と呼ばれることもありました。2004年には、第76回選抜高等学校野球大会でノーヒットノーランを成し遂げたダルビッシュ有投手の実況を担当し、その瞬間を多くのリスナーに伝えました。2018年度には、アノンシスト賞のテレビ・スポーツ実況部門で優秀賞を受賞しています。

近藤は2007年からナイターオフの土曜日に、後輩の井上雅雄と共にラジオ番組「INO-KONボンバイエ」のパーソナリティを務めています。さらに、MBSラジオでのプロ野球関連の番組でも活躍し、観客に寄り添った実況を心掛けています。2019年には、毎日放送アナウンサー室のデスクとして、スポーツアナウンサーの育成や業務管理にも関与していました。

プライベートと私生活

プライベートでは、近藤は非常に多趣味な面を持っています。大学の先輩であるデーモン閣下の熱心なファンであり、初めての対面も果たしています。また、2007年に結婚し、2009年には第1子を授かりました。MBS社内では、バドミントン部に所属し、同僚たちとともにスポーツを楽しんでいます。

映像やラジオでの活動

近藤は、世界陸上やアジア大会など、国際的なスポーツイベントの実況にも参加しています。特に、2005年の世界陸上ヘルシンキ大会では、女子ハンマー投げや男子長跳びの実況を担当し、2007年の大阪大会では唯一のMBSのスポーツアナウンサーとして活躍しました。また、2014年の仁川アジア大会では日本を代表して実況を行い、その活躍が評価されています。

さらに、近藤はMBSニュースにおけるサプライズ的なプレスでの事故も経験しました。2012年には、関西のローカルニュースで画面が切り替わらないハプニングに見舞われ、その際の様子は視聴者に印象を残しました。

現在、近藤はさまざまなスポーツ中継を通じて、全国の視聴者とリスナーに親しまれています。プロ野球の実況をはじめとし、様々なスポーツイベントのリアルタイムでの熱い実況は、彼のキャリアの集大成と言えるでしょう。

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