近藤誠一 (外交官)

近藤誠一について

近藤誠一氏は、1946年3月24日に神奈川県で生まれました。東京大学教養学部を卒業後、外務省に入省。外交官としてのキャリアをスタートさせました。その後、オックスフォード大学への留学を経て、外務省の様々な部署で要職を歴任。経済協力や国際機関に関する業務に携わりました。

外交官としての活躍

近藤氏は、1990年代にはフィリピンやアメリカの大使館に勤務し、国際的な外交活動に尽力しました。1999年にはOECD（経済協力開発機構）事務次長に就任し、国際的な経済協力の推進に貢献。2006年にはユネスコ日本政府代表部特命全権大使として、文化遺産の保護や教育分野での国際協力に力を注ぎました。ユネスコ世界遺産委員会では、委員や議長を務め、世界遺産の保全活動に重要な役割を果たしました。

また、駐デンマーク特命全権大使として、日本とデンマーク間の友好関係の促進に尽力。2010年には文化庁長官に就任し、日本の文化芸術の振興に貢献しました。文化庁長官在任中は、文化政策の推進や文化財の保護に力を入れました。

退官後の活動

退官後も、近藤氏は文化・外交分野で多岐にわたる活動を続けています。近藤文化・外交研究所を設立し、文化や外交に関する研究活動を行っています。また、JXホールディングスやカゴメ、パソナグループなどの企業の取締役を務め、企業経営にも参画しています。さらに、長野県文化振興事業団理事長や東京都交響楽団理事長など、文化団体の要職も歴任。東京大学や東京芸術大学で教鞭を執り、次世代の人材育成にも力を入れています。

その他の活動

近藤氏は、公益財団法人京都市芸術文化協会の理事長も務めており、芸術文化の振興にも貢献。これらの活動を通じて、文化と外交の両面から社会に貢献し続けています。

受章

2016年には、長年にわたる功績が認められ、瑞宝重光章を受章しました。

同期

近藤氏の同期には、天野之弥（国際原子力機関事務局長）、小松一郎（内閣法制局長官）、武藤正敏（駐韓大使）など、各界で活躍する多くの外交官がいます。

近藤誠一氏は、外交官、文化庁長官、そして文化・外交分野の要人として、幅広い分野で社会に貢献し続けている人物です。

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