近藤鉄雄

近藤鉄雄の生涯と業績

基本情報

近藤鉄雄（こんどう てつお、1929年8月11日 ‐ 2010年3月4日）は日本の政治家であり、自由民主党に所属し多くの重要な役職を歴任しました。彼は衆議院議員として9期にわたり活動し、愛称は「コンテツ」です。また、1987年にドイツ連邦共和国功労勲章大功労十字星付大賞、2000年には勲一等旭日大綬章を受賞するなど、日本国内外で高い評価を得ていました。

生い立ちと教育

近藤は現在の山形県南陽市で生まれ、米沢市で育ちました。彼の父は海軍軍人であり、小学校3年生の時に戦死したため、母親によって育てられました。彼は海軍兵学校や高等商船学校を経て、1953年に一橋大学経済学部を卒業しました。この大学在学中、彼はマルクス経済学のゼミで多くの指導を受けました。

公務員時代

1953年4月に大蔵省（現 財務省）に入省し、理財局や経済企画庁などで経験を積みました。特に、経済企画庁に出向した際に当時の長官三木武夫と出会い、政治家としてのキャリアが始まりました。彼は1959年に湯沢税務署長に就任し、その後国際通貨基金（IMF）で日本代表理事補を務めるなど国際的な舞台でも活躍しました。

政界進出

1968年に退官した近藤は、1969年の総選挙に自由民主党から出馬しましたが、初めての挑戦は落選に終わりました。その後1972年に衆院補選で当選し、以降9期の議員生活を送ることになります。日本国内の政治情勢の変化や選挙制度の改正により、彼は山形市から米沢市に選挙区を変更しましたが、地元の支持を得るのに苦労しました。

政治活動

近藤は青嵐会に参加し、経済企画庁長官や労働大臣として多くの役職を歴任しました。学問と実務を経て、金融政策に関する知見を深め、自民党金融問題調査会の初代会長としてバブル崩壊後の対策に取り組みました。また、地方政治への関与や、自民党県連会長を2度務めるなど、地域の政治にも貢献しました。

除名処分とその後

1993年の知事選での分裂選挙により、自民党から役職停止の処分を受けましたが、その後も彼の政治活動は続きました。また、政界引退後には新時代戦略研究所を設立し、代表取締役として活動しました。彼の名は多くの秘書や若手政治家に引き継がれ、地域政治や全国政治において影響を与え続けました。

家族と晩年

近藤の家族には労働大臣を務めた義父や、米沢市長を務めた長男がいます。2010年に病に倒れ、東京都内の病院で亡くなりました。通夜・葬儀には大勢の支持者が集まり、彼の多大な影響力を物語りました。

まとめ

近藤鉄雄は多様な経歴と業績を持つ政治家であり、彼の人生は政治への情熱に貫かれていました。その足跡は今もなお、多くの政治活動に影響を与えています。

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