近鉄長島駅

近鉄長島駅について

近鉄長島駅（きんてつながしまえき）は、三重県桑名市長島町西外面に位置する近畿日本鉄道名古屋線の駅です。この駅は、名古屋線における三重県の最東端かつ最北端の駅であり、東側の木曽川を越えると愛知県に入ります。駅番号はE12です。

駅の歴史

近鉄長島駅は、1938年（昭和13年）6月26日に関西急行電鉄の桑名駅と関急名古屋駅を結ぶ路線が開通した際、関急長島駅として開業しました。1940年1月1日には参宮急行電鉄に変わり、駅名も参急長島駅に改称されました。その後、1941年3月15日には大阪電気軌道が参宮急行電鉄を合併し、駅名が関急長島駅に再度変更されました。1944年6月1日には関西急行鉄道と南海鉄道が合併し、近畿日本鉄道が設立され、駅名も近畿日本長島駅に改名されました。

1970年には現在の名称である近鉄長島駅に変更があり、2007年4月1日にはIC乗車カード「PiTaPa」が利用可能になりました。2011年からはなばなの里のウインターイルミネーション開催中、土休日に急行が臨時停車するサービスも開始されました。

駅の構造

この駅は地上にあり、相対式ホーム2面2線を備えている魅力的な構造です。駅舎は1番のりば側にあり、2番のりばとのアクセスは構内踏切を通ります。ホームの有効長は急行の臨時停車を考慮して、6両分設計されており、利便性が高いです。

また、桑名駅が管理する有人駅であり、PiTaPaやICOCAに対応した自動改札機や自動精算機が設置されているため、スムーズに利用できます。

乗降人員の状況

最近のデータによると、近鉄長島駅の1日の乗降人員は年ごとに異なるものの、常に多くの利用者が訪れています。データは調査日によって変動があるため、年度間の比較には注意が必要です。これらの乗降人員の統計は、地域の交通事情やイベントに大きく影響されており、特に行事の際には混雑することが多いです。

駅周辺の施設

近鉄長島駅は旧・長島町の中心部に位置し、古くからの住宅や個人商店が充実しています。周囲には、JR関西本線の長島駅や船頭平閘門（北へ約5km）、長島城跡やなばなの里などの観光名所が点在しています。また、長島温泉やナガシマスパーランドといったレジャー施設にもアクセスしやすい立地です。

さらに、公共交通機関を利用する場合、桑名市が運営するコミュニティバス「K-バス」の長島ルートが駅と周辺エリアを結んでおり、利便性を向上させています。

アクセス情報

長島温泉（ナガシマリゾート）は駅から約9キロの距離にありますが、路線バスの運行はないため、名古屋駅や桑名駅からのアクセスが推奨されています。また、植物園「なばなの里」についても同様のアクセスが必要ですが、冬季のウインターイルミネーション期間中には、当駅より臨時バスが運行されます。このような取り組みは、近鉄、バス会社、施設運営会社の協力により、交通機関の利用を促進し、地域の交通渋滞を軽減する目的で実施されています。

隣の駅

近畿日本鉄道名古屋線において、近鉄長島駅の隣に位置する駅は近鉄弥富駅（E11）と桑名駅（E13）です。急行は通常は通過しますが、ウインターイルミネーション開催期間中の土日祝日には一部急行が臨時停車します。

結論

近鉄長島駅は、その歴史や交通の便、周囲の観光地と相まって多くの人々に利用されています。名古屋線の重要な駅として地域の発展に寄与しており、今後もその役割が期待されます。

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