長島温泉

長島温泉

長島温泉は、三重県桑名市長島町浦安に位置する温泉施設です。旧伊勢国、現在の桑名市の一部にあり、その歴史は2004年12月6日以前の桑名郡長島町に遡ります。

泉質と湧出量

長島温泉の泉質は、アルカリ性単純温泉です。源泉温度は60℃と高く、湧出量は1日あたり1万トンと非常に豊富です。これらの泉質に関する情報は、長島観光開発によって公表されています。

長島観光開発は、長島温泉R-2号泉、R-3号泉、R-5号泉、R-20号泉、R-23号泉の5本の井戸を所有しています。特に、伊勢湾岸自動車道の湾岸長島パーキングエリアに設置されている足湯には、R-3号泉とR-5号泉が供給されています。

温泉街の様子

長島温泉の周辺には、長島観光開発株式会社が経営する様々な施設があります。例えば、ナガシマスパーランド、なばなの里、ホテル花水木などがあり、これらの施設に加えて、国道23号（名四国道）沿いには日帰り入浴施設、2軒の共同浴場、ショッピングモールの三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島があります。

特に、ナガシマスパーランドは温浴施設、遊園地、宿泊施設などが集まる一大レジャーランドとして知られています。遊園地と温泉の両方を楽しめることから、多くの人々に人気があります。

現在の「湯あみの島」は、2002年7月まで「グランスパー・長島温泉」という名称でした。この地域は木曽三川河口部に位置し、輪中の中では最も下流に位置しています。また、旧老松輪中の南端にあたります。人工的な景観作りはディズニーランドと同様の手法が用いられていますが、ナガシマスパーランドの方が東京ディズニーランドよりも早く開業しています。名古屋から日帰りで行ける温浴施設としても利用されています。

三重県に位置していますが、愛知県および岐阜県の県境に近いため、伊勢湾岸自動車道の開通により、車でのアクセスが向上し、大阪府などの近畿地方からの利用も増えています。

歴史

長島温泉の歴史は、1958年に富山県で天然ガス生産を営んでいた大谷伊佐氏が長島町で天然ガス探査を開始したことから始まります。天然ガス探査は当初失敗が続きましたが、伊勢湾台風や第二室戸台風といった自然災害を経て、試掘時に温水が出たことから、温泉を中心としたレジャー開発へと方向転換し、資金調達を開始しました。

1963年8月27日、大谷氏が設立した大谷天然瓦斯による天然ガス探査中に温泉が湧出しました。温泉湧出のニュースを聞きつけた人々が集まったため、無料の仮浴場が設置されました。

1964年2月1日に仮浴場が閉鎖され、同年10月30日には、温泉開発に奮戦する大谷氏をモデルにしたドラマ「あっちっちっち」が近鉄金曜劇場で放送されました。ドラマは高橋玄洋氏が脚本を、天羽達人氏が演出を担当し、多々良純氏、荒木道子氏、寺田誠氏、松島滋広氏、矢野潤子氏らが出演しました。ドラマの3分の2は現地ロケで撮影されました。

1964年11月11日には、大型温泉施設「グランスパー長島温泉」のレジャーセンター棟が開業し、同年12月22日には宿泊棟「ホテルナガシマ」が開業しました。

その後、1966年3月19日にホテルナガシマ和風別館が開業し、1970年2月28日には第2別館「ホテル水郷」が開業しました。1981年11月10日には、ロッキー青木氏らアメリカ人4名がヘリウムガス気球（ダブルイーグル号）で米国西海岸までの太平洋横断に挑戦し、同月12日に84時間31分、飛行距離9,600キロという気球飛行の世界記録を樹立しました。

1988年7月21日には、高級志向の新館「ホテル花水木」が開業し、1991年1月にはホテル水郷が「ガーデンホテルオリーブ」に改称されました。2000年11月には、初代大型温泉施設「レジャーセンター」が閉館し、2002年8月には、新しい大型温泉施設「湯あみの島」と「ホテルナガシマ」の新本館が開業しました。

アクセス

長島温泉へのアクセスは、鉄道・バス、自家用車のいずれも利用可能です。

鉄道・バス: JR関西本線・近鉄名古屋線・養老鉄道養老線「桑名駅」から三重交通バスで約20分。名古屋駅（名鉄バスセンター）からは直通バスで約45分。中部国際空港からは空港連絡バスで約50分。豊橋駅からは高速バスで約120分、浜松駅からは高速バスで約140分です。
自家用車: 伊勢湾岸自動車道湾岸長島ICからすぐ。国道23号（名四国道）も利用可能です。

関連項目

青木廣彰：気球で太平洋横断に出発した地であり、記念碑が建立されています。
真鍋八千代：1963年の天然ガス探査費として1億円の資金を提供しました。
全日本大学駅伝：2018年の第50回記念大会より、第2中継所「長島中継所」として長島スポーツランド前が使用されています。

外部リンク

ナガシマリゾート

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