送り引き落とし

「送り引き落とし」は、大相撲の決まり手の一つであり、相手の背後へ回り込み、相手を自分の前方に引き倒す技を指します。

2000年12月に新たな決まり手として制定されました。幕内での最初の記録は、2002年1月場所9日目、旭鷲山が玉乃島に対して決めた一番です。同年5月場所でも、同じ両者の対戦で記録されています。

近年の記録としては、2014年9月場所13日目に宝富士が小結常幸龍に対して、2018年九州場所初日に佐田の海が大栄翔に対して、そして2021年春場所千秋楽には霧馬山が宝富士に対して決めています。特筆すべきは、宝富士が幕内でこの決まり手による勝ちと負けの両方を経験している唯一の力士であるという点です。

2023年名古屋場所5日目には、関脇豊昇龍が小結阿炎に対してこの技を決めました。当初、「送り倒し」と発表されましたが、後に「送り引き落とし」に修正されています。

十両での記録としては、2013年5月場所初日に隆の山が徳真鵬に対して決めています。幕下では、2018年5月場所千秋楽に一山本が北磻磨に対して勝利を収めており、2020年7月場所13日目には宇良が一山本に対してこの技を決めています。

このように、「送り引き落とし」は、相撲の歴史の中で徐々に記録を重ねてきた決まり手であり、その珍しさや、特定の力士との関連性などが、相撲ファンにとって興味深い要素となっています。

関連項目：

相撲
大相撲の決まり手一覧
送り出し
引き落とし

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