連合会議

連合会議について

連合会議（れんごうかいぎ、英: Congress of the Confederation）は、1781年3月1日から1789年3月4日までの期間にアメリカ合衆国の政体として存在しました。これはアメリカ13植民地の各邦議会によって選出された代議員から成り立っており、同会議は大陸会議から直接引き継いで設立されました。大陸会議はアメリカ独立戦争中の重要な意思決定機関であり、連合規約に基づいて活動を展開しました。

会議の役割

連合会議は、アメリカ独立戦争の終息を迎える頃に発足しました。戦争は1781年10月にヨークタウンでイギリス軍が降伏したことによりほぼ終結しましたが、連合会議の国内統治力は依然として脆弱でした。この時期、連合会議はパリに派遣した代表団が休戦協定を交渉している最中で、最終的には1783年にパリ条約が締結され、独立戦争は完全に終わりを告げました。しかし、その後も会議が求める定足数を満たすことすら困難で、連合規約の批准に3年を要しました。この期間において、各邦は独立した国家としての体裁を整えていきました。

それでも、連合会議は幾つかの重要な法案を成立させました。特に1787年には北西部条例が可決され、北西部領土の運営に関する重要な決定が下されました。

連合規約の改定と憲法制定

連合会議は、多様な課題を抱える中でその存続方法やあり方に疑問が持たれ、1787年に改定会議が招集されました。この会議では、連合規約の見直しを目的としていましたが、途中から憲法の草案制定へと方向を転換しました。最終的に提出された草案は、各邦による批准を経て1788年に憲法が正式に成立しました。

連合会議は、1789年1月7日に最初の大統領選挙の選挙人を選出し、同年2月4日には選挙人が大統領候補に投票する日を定めました。また、この新憲法は1789年3月4日から施行されることとなりました。このように、連合会議は新たな体制の移行を円滑に行うための重要な役割を果たし、最終的には1789年に新憲法の下で第1回アメリカ合衆国議会が開催され、連合会議はその使命を終えました。

議長の呼称

連合会議では、議長の呼称も重要な変遷を経ました。大陸会議の際には「プレジデント」というタイトルが使用されていましたが、連合会議においては「連合会議における合衆国のプレジデント」という新たな呼称が定義されました。これが時折「合衆国のプレジデント」と短縮され、後にアメリカ合衆国の初代大統領となるジョージ・ワシントンに引き継がれることになります。このように、連合会議はアメリカ合衆国の歴史において非常に重要な位置づけを持った組織であったと言えます。

結論

連合会議は、アメリカ独立戦争のさなかにおいて国家を運営する上で不可欠な機関であり、その活動は新アメリカ合衆国の基礎を築くための重要な一歩となりました。

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