連江県 (中華人民共和国)

連江県は、中華人民共和国福建省福州市に属する県です。地理的には福建省の沿岸部に位置しており、一部地域は、中華民国（台湾）が実効支配する馬祖島が含まれています。この複雑な行政区分は、歴史的な背景によるものです。

歴史

連江県は、その一部である馬祖島が、現在も中華民国（台湾）の福建省連江県として統治されているという特異な状況にあります。このため、連江県という名前は、中国大陸側と台湾側、両方の行政区分に存在することになります。この状況は、中国内戦の影響によるもので、現在も解決を見ていません。

行政区画

連江県は、以下の行政区画によって構成されています。

鎮:
鳳城鎮
敖江鎮
東岱鎮
琯頭鎮
暁澳鎮
東湖鎮
丹陽鎮
長竜鎮
透堡鎮
馬鼻鎮
官坂鎮
筱埕鎮
黄岐鎮
苔菉鎮
浦口鎮
坑園鎮
潘渡鎮
江南鎮
下宮鎮
郷:
蓼沿郷
安凱郷
馬祖郷 (中華民国統治下)
民族郷:
小滄シェ族郷

これらの行政区画は、それぞれに独自の文化や歴史を持ち、連江県の多様性を形作っています。

交通

連江県は、陸海空の交通網が整備されており、人や物の移動が比較的容易です。

鉄道:
中国国家鉄路集団が運営する温福線が通っており、連江駅が設置されています。この路線は、福建省の沿岸部を結ぶ重要な交通手段です。
道路:
高速道路:
瀋海高速道路
福州環状高速道路
甬莞高速道路
国道:
G104国道
G228国道

これらの道路網は、連江県と周辺地域を結びつけ、経済活動を支えています。
港湾:
黄岐港は、馬祖列島北竿郷の白沙港との間で小三通（海を隔てた中国大陸と台湾との間の直接的な交通、貿易、郵便）が行われています。この港は、両岸間の交流において重要な役割を果たしています。

連江県は、その複雑な歴史的背景と多様な行政区画、そして充実した交通網が特徴です。今後も、中国大陸と台湾の関係の中で、重要な役割を果たし続けると考えられます。

もう一度検索