進藤拓也

進藤 拓也（しんどう たくや）

進藤拓也は1992年7月16日生まれで、秋田県大仙市にルーツを持つ元プロ野球選手です。ポジションは投手で、右投げ右打ちの選手でした。

経歴

プロ入り前

進藤の野球歴は、西仙北高等学校から始まりました。在学当時はあまり知られていない選手でしたが、3年生の夏季県大会で驚異的な40イニング連続無失点の記録を達成。これにより、チームはチャンピオンの座に近づき、最高成績のベスト4へと進出しました。

その後、横浜商科大学に進学しますが、入学早々に肩を痛めてしまい、3年間で勝利数は3勝と苦労しました。しかし、その球速は150 km/hを超えるものがありました。プロ志望届は出さず、2015年にJR東日本に入社し、ここでプロの道を歩むことが始まりました。

新人一年目からは主力として活躍し、都市対抗野球では153km/hの自己最速記録を達成。しかし、適応課題があり、2016年5月にはサイドスローに転向しました。球速は148km/hに減少しましたが、変わらぬ威力を誇るストレートを持ち味としました。

その後、2016年のプロ野球ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから8位指名を受け、推定年俸750万円、契約金2700万円で契約を結びました。

DeNA時代

2017年の春季キャンプでは一軍に帯同し、オープン戦の成績は7試合で防御率4.32を記録。3月31日の開幕戦では、対東京ヤクルトスワローズ戦でプロ初登板を果たしましたが、試合では失点を許しました。全体で12試合に登板したものの、主に敗戦処理としての起用が中心でした。

2018年は二軍で33試合に出場しながら、一軍には上がれず、2019年には4月24日に初昇格。4月30日に初めて先発投手として出場しましたが、結果的には3回6失点という厳しい結果に終わりました。しかし、その後の四試合では1失点という好投を見せました。

2020年には二軍でチーム最多の10セーブを記録しましたが、一軍ではわずか5試合の登板にとどまります。11月には右肘のクリーニング手術を受け、2021年には2試合の登板の後、球団から戦力外通告を受ける運命に。11月の時点で現役引退を決意します。

現役引退後

2022年にはマブチモーターの営業部門に入社し、会社員として新たなキャリアをスタートさせました。その後、同年12月には飲食店事業に関連する企業に転職。現在はイーケーシーのグループ会社に在籍しながら、学生野球の指導者を目指し、社会人野球のクラブチームにコーチとして参加しています。

選手としての特徴

進藤拓也がドラフトにかかった際には、解説者からは特に速球に対する高い評価を得ていましたが、その反面コントロールに課題も抱えていました。ダイナミックな投球フォームから放たれる最速152km/hの速球は圧巻で、フォークも得意としています。カーブやスライダーも操る右サイドハンドですが、試合中は乱視予防のためメガネを着用していました。

詳細情報

• - 背番号: 43（2017年 - 2021年）
• - 登場曲: 「ブルーバード」 - いきものがかり

記録

• - 初登板: 2017年3月31日、対東京ヤクルトスワローズ戦
• - 初奪三振: 2017年4月5日、対読売ジャイアンツ戦
• - 初先発登板: 2019年4月30日、対東京ヤクルトスワローズ戦
• - 初打席: 2020年10月10日、対阪神タイガース戦

進藤選手の特異なキャリアとその後の挑戦は、多くのファンにとって興味深いものであり、今後の活躍にも期待が寄せられています。

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