遊佐駅

遊佐駅：地域の拠点となる複合駅舎

遊佐駅は、山形県飽海郡遊佐町に位置するJR東日本羽越本線沿線の駅です。特急列車「いなほ」号も停車し、地域住民にとって重要な交通拠点となっています。単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅で、ホーム間は跨線橋で連絡しています。

歴史を辿る：

遊佐駅は1919年（大正8年）に開業しました。当初は一般駅として貨物輸送も行われていましたが、1978年（昭和53年）に貨物取扱いを廃止。その後、直営駅から業務委託駅、さらに駅員無配置駅へと移行し、簡易委託駅として運営されてきました。2007年（平成19年）には新駅舎建設のため仮駅舎に移転し、2008年（平成20年）3月1日に新駅舎での営業を開始。同月31日には、駅舎と一体となった「遊佐元町地域交流センター」（愛称：ゆざっとプラザ）が全面開業しました。2010年（平成22年）には管理駅が象潟駅から羽後本荘駅に変更され、2024年（令和6年）10月1日からはえきねっとQチケのサービスも開始しています。

駅舎と施設：地域の交流拠点

2008年に建て替えられた駅舎は、鉄骨造り2階建ての構造です。1階には駅施設の他に、NPO法人遊佐鳥海観光協会や町シルバー人材センターなどが入居し、2階には遊佐町商工会などが拠点を構えています。駅舎と一体となった地域交流センターは、地域住民の交流拠点としての役割も担っています。

駅の機能：

遊佐駅は羽後本荘駅管理の簡易委託駅です。JR全線の乗車券や特急券の発売はもちろん、ビジネスえきねっとを利用した指定券の発売も行っています。乗客の利便性を高めるための機能が充実しています。

利用状況：

JR東日本によると、2023年度の1日平均乗車人員は107人です。近年は、人口減少や自動車の普及などに伴い、利用状況に変動が見られます。

駅周辺とアクセス：

遊佐駅周辺は、遊佐町の市街地に位置し、商業施設や公共施設などが集まっています。駅からのアクセスも良好です。

接続路線：

* 羽越本線：南鳥海駅、吹浦駅

(※特急「いなほ」の停車駅については、列車の運行情報をご確認ください)

まとめ：

遊佐駅は、単なる鉄道駅としてだけでなく、地域交流の拠点としての役割も果たしている複合施設です。歴史と現代が融合したこの駅は、遊佐町の発展を支える重要なインフラとして、今後も地域住民の生活に貢献していくでしょう。

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