道の駅一向一揆の里

石川県白山市の出合町に所在する「道の駅一向一揆の里」は、主要地方道である国道360号に指定された地域振興施設です。2003年（平成15年）4月17日に開業しました。

概要

この道の駅は、石川県によって当初「ポケットパーク一向一揆の里」として整備された、駐車場やトイレを備えた休憩機能を中心とした施設が始まりです。その後、道の駅として登録され、地域の歴史や文化に触れることができる施設が拡充されました。その名前が示す通り、かつて加賀地方で大きな影響力を持った一向一揆の歴史に深く関連する場所に位置しています。

歴史と名称の由来

「道の駅一向一揆の里」という名称は、この地からほど近い、加賀一向一揆の最終的な拠点となり、激しい攻防の末に落城した鳥越城に由来しています。戦国時代、一向一揆衆が抵抗を続けた歴史的な背景を持つ地域です。道の駅の敷地内には、この歴史を詳細に伝える「白山市立鳥越一向一揆歴史館」が併設されており、当時の出来事や地域の歴史について学ぶための重要な拠点となっています。

毎年8月には、地域の伝統行事である「鳥越一向一揆まつり」が開催され、当道の駅はその主要な会場の一つとして活用されています。祭りを通じて、この地の歴史と文化が次世代へと継承されています。

施設のご案内

道の駅一向一揆の里には、ドライバーの休憩や情報提供機能に加え、地域の魅力発信や交流促進のための様々な施設が設けられています。主な施設は以下の通りです。

食彩館せせらぎ

地元で採れた新鮮な農産物や、地域の特産品、加工品などを販売する施設です。季節ごとの旬の恵みや地域ならではの逸品を見つけることができます。

営業時間：通常期（4月から11月上旬）は午前9時から午後4時まで、冬季（11月中旬から3月）は午前10時から午後4時までの営業です。
休館日：通常期は第1・第3月曜日、冬季（11月中旬からゴールデンウィーク前まで）は毎週月曜日が休館日となります。

そば処

食彩館せせらぎの一角には、地元産の食材を用いたそばなどを提供する食事スペースがあります。

営業時間：通常期は午前11時から午後4時まで、冬季（11月中旬から3月）は午前11時から午後3時までの営業です。

農村文化伝承館

この地域の伝統的な農村生活や文化を紹介する施設です。かつての農具や生活様式に関する展示を通じて、白山の麓で培われてきた人々の知恵と暮らしに触れることができます。

営業時間：通常期（4月から11月）は午前9時から午後4時まで、冬季（12月から3月）は午前10時から午後3時までの営業です。
休館日：毎週月曜日（ただし月曜日が祝日の場合はその翌日）、および年末年始期間が休館日です。

白山市立鳥越一向一揆歴史館

加賀一向一揆に関する専門的な資料や展示を通じて、その歴史的意義や経過を学ぶことができる博物館です。入館は有料となります。

営業時間：午前9時から午後5時まで開館しています。
休館日：毎週月曜日（ただし月曜日が祝日の場合はその翌日）、および年末年始期間が休館日です。

その他の施設

駐車場: 普通車75台、大型車7台、身障者用6台分の駐車スペースが確保されています。
* トイレ: 男子用（大4器、小7器）、女子用（7器）、身障者用（4器）が設置されています。このうち、男子大1器、男子小2器、女子2器、身障者用2器は24時間利用可能です。

管理運営

本道の駅は、白山市が施設設置者として管理しており、運営業務は指定管理者である有限会社せせらぎが担っています。

アクセス情報

道の駅一向一揆の里は、登録路線である国道360号沿いに位置しています。また、石川県道44号小松鳥越鶴来線からのアクセスも便利です。

周辺の見どころ

道の駅の周辺地域には、歴史的な史跡や豊かな自然景観が数多く存在します。主な場所として、清流の大日川、一向一揆終焉の地である鳥越城跡、関連する二曲城、神秘的な雰囲気の弘法池、自然観察に適したバードハミング鳥越、そして壮大な景観を誇る手取峡谷などがあります。

これらの周辺スポットと併せて訪れることで、白山市鳥越地域の歴史、文化、自然の魅力をより深く体験することができるでしょう。道の駅一向一揆の里は、地域の玄関口として、また観光や歴史探訪の拠点として、多様な役割を果たしています。

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