道の駅天城越え

道の駅天城越え

道の駅天城越え（みちのえき あまぎごえ）は、静岡県伊豆市を通る主要地方道である国道414号沿いに設けられた地域振興施設です。観光客や地域住民の休憩・交流拠点として、また天城地域の情報発信地としての役割を担っています。

沿革

当道の駅は、1998年（平成10年）4月17日に国土交通省により道の駅として正式に登録されました。その後、2015年（平成27年）1月30日には、近隣の8つの道の駅と共に「伊豆道の駅ネットワーク」として、地域の魅力を活かした連携やブランド力向上が評価され、国土交通省から「重点道の駅」の一つとして選定されています。これは、伊豆半島全体の観光振興における当道の駅の重要性が認められたことを示しています。

施設概要

道の駅天城越えには、多岐にわたる機能を持つ施設が集積しています。その中心となるのが昭和の森会館です。

昭和の森会館内には、伊豆ゆかりの文学者に関する資料を展示する伊豆近代文学博物館や、ノーベル文学賞作家・井上靖の旧邸を移築・保存した井上靖旧邸があり、伊豆の歴史と文化に深く触れることができます。また、天城の豊かな自然や観光情報を得るための森の情報館や、伊豆半島の地質学的遺産を紹介する伊豆半島ジオパーク天城ビジターセンター紹介コーナーも設けられており、訪れる人々に地域の魅力を伝えています。食事処としては、地元の食材を活かした料理を提供する山のレストラン 緑の森があり、景色を楽しみながら食事ができます。会館内にはお土産品を取り扱う緑の森（お土産店）も併設されています。

昭和の森会館とは別に、地域の特産品であるわさびをテーマにした天城わさびの里があります。ここでは、採れたてのわさびやわさび加工品を取り扱う売店のほか、実際にわさびの加工を体験できるわさび加工体験施設も設けられており、伊豆のわさび文化を体験できます。さらに、地元の新鮮な野菜や加工品などを販売するたけのこかあさんの店もあり、地域ならではの味覚に出会うことができます。

道の駅として重要な設備として、自家用車200台、大型車9台、身障者用6台分の駐車場が完備されており、多数の来訪者に対応可能です。また、清潔なトイレも設置されており、休憩に利用できます。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、修善寺駅からバスに乗車し約40分、「昭和の森会館」バス停で下車後すぐの場所に位置しています。自家用車の場合は、国道414号を利用するのが便利です。

休館日

主な休館日は毎月第3水曜日ですが、詳細は事前に確認することをお勧めします。

近隣観光スポット

道の駅天城越えの周辺には、伊豆を代表する観光名所が点在しています。日本の滝100選にも選ばれた美しい浄蓮の滝や、川端康成の『伊豆の踊子』の舞台としても知られる歴史的な天城山隧道（旧天城トンネル）などがあり、これらのスポットへの観光拠点としても利便性の高い立地となっています。

このように、道の駅天城越えは休憩施設としての機能だけでなく、伊豆の自然、歴史、文化、食を体験できる多様な魅力を持つ施設であり、天城地域観光の重要な拠点の一つとなっています。

もう一度検索