道の駅美山ふれあい広場

道の駅美山ふれあい広場は、京都府南丹市美山町安掛に位置する、国道162号沿いの道の駅です。この道の駅は、単なる休憩施設としてだけでなく、地域住民の生活と観光の両面を支える重要な拠点となっています。

歴史と特徴

道の駅美山ふれあい広場の前身は、農協の購買店舗でした。しかし、農協の広域合併に伴い店舗が閉鎖されることになり、その跡地を美山町が買い取りました。そして、地域住民が出資した「有限会社ネットワーク平屋」が設立され、「ふらっと美山」という名称で運営が開始されました。この「ふらっと美山」を中心に、周辺施設も含めて道の駅として登録されました。

この道の駅の特徴は、地域住民が主体となって運営している点です。美山町は、旧村の区域ごとに振興会を組織し、農協店舗の自主運営を行うなど、地域活性化の先進事例として注目されています。「ふらっと美山」は、その中でも特に経営的に成功しており、独立した経営を実現しています。その後、運営会社は美山牛乳などを製造販売する「美山ふるさと株式会社」と合併し、現在は美山ふるさと株式会社が道の駅の指定管理者となっています。また、平成28年度には「住民サービス部門」モデル道の駅にも選定されており、その地域貢献度が評価されています。

施設概要

道の駅美山ふれあい広場には、以下の施設があります。

駐車場: 普通車65台、大型車4台、身障者用4台
トイレ: 男(大・小6)、女6、身障者用1
公衆電話
農林産物販売所ふらっと美山: 地元の新鮮な農産物や特産品を販売しています。営業時間は季節によって異なり、5月から9月は8:00～18:00、10月から4月は8:30～17:00です。定休日は、4月から11月は無休、12月から3月は第2・4水曜日と年末年始です。
休憩コーナー: ドライブの休憩に利用できます。
情報コーナー: 周辺の観光情報などを提供しています。
コミュニティセンター: 地域住民の交流の場として利用されています。
観光案内所: 隣接する農振センター内にあり、観光に関する情報を入手できます。営業時間は8:30～17:00で、年末年始は休業です。
野外ステージ: イベントなどで利用されています。
グラウンドゴルフ場: 健康増進のために利用できます。
水辺公園: 自然を満喫できる空間です。
京都丹波高原国定公園ビジターセンター: 森の京都の案内所として機能しています。

また、道の駅周辺には複数の飲食店がありますが、競合を避けるため、道の駅の施設内には軽食スタンドなどはあるものの、レストランなどの本格的な飲食店はありません。

管理とアクセス

道の駅の管理は、南丹市と美山ふるさと株式会社が共同で行っています。休館日は4月から9月は無休で、1月から3月は第2・4水曜日です。

アクセスは、国道162号（周山街道）または京都府道38号京都広河原美山線を利用します。周辺には、かやぶきの里・北村などの観光スポットや、芦生原生林などの自然豊かな場所があります。

地域における役割

道の駅美山ふれあい広場は、観光客だけでなく、地域住民にとっても重要な役割を果たしています。道の駅を拠点にデマンドバスが運行しており、市営バスと乗り継ぐことで、南丹市の中心部などへのアクセスを確保しています。また、ガソリンスタンドや診療所、郵便局、行政窓口なども周辺に集まっており、地域生活の拠点としての機能も担っています。

道の駅美山ふれあい広場は、地域住民の熱意と協力によって運営されている、地域密着型の道の駅です。観光の際には、ぜひ立ち寄って、美山町の魅力を感じてみてください。

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