道井緑一郎

道井緑一郎のプロフィール

道井緑一郎（みちい ろくいちろう、1963年2月7日生まれ）は、日本の外交官として長いキャリアを有し、現在は駐フィジー兼ツバル兼ナウル特命全権大使として活動しています。彼の外交キャリアは、外務省入省から始まり、数多くの重要な職を歴任してきました。

経歴の概要

名古屋市に出生した道井は、愛知県立旭丘高等学校を卒業後、1986年に一橋大学経済学部を卒業し、外務省に入省しました。その後は在外公館での勤務を経て、日本国内でもさまざまな役職を担当してきました。特に、アメリカの日本国大使館での勤務や、外務省の国際テロ対策協力室長としての役割が印象的です。

道井は2009年から外務省の国際法局条約課長を務め、学習院大学法学部講師や九州大学大学院法学府講師としても国際法の教育に尽力しました。また、国際法学会の評議員や特別会員としても活動に関与しており、国際法の実務に精通しています。

2012年からは、ロシアの日本国大使館公使として経済部長の任にあたり、その後アルメニアやトルクメニスタンでも同様の役割を果たしました。2015年には外務省経済局の参事官に就任し、2016年からはボストン総領事としても活躍しました。

現職と新たな課題

道井は2019年に設立された法務省の出入国在留管理庁に審議官（国際担当）として就任し、その後、内閣官房内閣審議官としても重要な役割を担いました。2021年にはTPP等政府対策本部での企画・推進を担当する審議官に任命され、外交政策における重要な課題に挑んでいます。

特に2023年からは、中国の一帯一路構想に対抗する目的で、太平洋諸島フォーラムの本部が存在する地域への特命全権大使を務めることとなりました。これは力強い外交戦略の一環であり、道井の能力と経験が求められる重要な役割です。

著書と学術活動

道井緑一郎は「国際法の実践：小松一郎大使追悼」という著書を通じて、自身の専門知識を広く発信しています。学術界においても、国際法に関する講義を通じて次世代の外交官の育成に寄与しています。

道井のこれまでの経歴や業務を通じて、彼は日本の外交政策の進展に大きく寄与してきたと言えるでしょう。今後も彼の動向には注目が集まります。

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