道場破り (映画)

映画『道場破り』解説

『道場破り』は、1964年に松竹が公開した時代劇映画。長門勇の映画初主演作として知られています。山本周五郎の短編小説『雨あがる』を原作とし、モノクロ・シネマスコープで描かれた91分の作品です。

あらすじ

物語の舞台は、とある藩。藩士である三沢伊兵衛は、藩主の側室になることを強いられた家老の息女・妙を連れて脱藩します。追っ手に追われ、関所を越えることができない伊兵衛は、宿場町に身を隠します。

生活のため、伊兵衛は神道無双流皆伝の腕前を生かして道場破りをすることを決意します。道場破りで得た金で関所を越えようとしますが、ある日、伊兵衛が向かった道場には、すでに大庭軍十郎という男がいました。奇妙な縁で結ばれた二人は、その後、賭け試合で対決することになります。

伊兵衛と互角の腕を持つ軍十郎は、いつしか伊兵衛の追っ手に雇われ、伊兵衛の宿に現れるようになります。追っ手との戦い、そして軍十郎との関係を通して、伊兵衛と妙はどのような運命をたどるのでしょうか。

キャスト

三沢伊兵衛：長門勇
大庭軍十郎：丹波哲郎
妙：岩下志麻
小室千草：倍賞千恵子

長門勇、丹波哲郎、岩下志麻といった豪華キャストが、物語に深みを与えています。

スタッフ

製作：岸本吟一、清水俊男
原作：山本周五郎
監督：内川清一郎
脚本：小国英雄
撮影：太田喜晴
音楽：佐藤勝

内川清一郎監督、小国英雄脚本という実力派スタッフが、山本周五郎の世界観を見事に映像化しています。

映画の魅力

『道場破り』の魅力は、

長門勇の迫真の演技
時代劇ならではの殺陣シーン
* 追われる男女の切ない逃避行

などが挙げられます。また、脇を固める丹波哲郎、岩下志麻らの演技も見逃せません。

映像ソフト

2012年12月21日より、松竹の「あの頃映画」シリーズの一環としてDVDが発売されています。ご興味のある方は、ぜひDVDでご覧ください。

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