遠藤翼

遠藤翼について

基本情報

遠藤翼（えんどう つばさ）は、1993年8月20日生まれの元サッカー選手です。彼の競技人生は、ミッドフィールダーやフォワードとして始まりましたが、さまざまな経験を通じてサッカー界での名を馳せました。

サッカーキャリアの始まり

遠藤は青少年時代、小学校からサッカーを始め、山王FCやPBJ千葉スクールに所属していました。中学・高校時代はJFAアカデミー福島の第一期生として過ごし、サッカーの技術を磨きました。2010年に彼はJFAの海外研修プログラムに参加し、アメリカのメリーランド州に渡りました。これを契機に、彼はサッカーだけでなく英語を学ぶ機会を得ます。しかし、当時は英語が得意でなかったため、サッカー留学というよりも語学留学の側面が強かったと言えます。

その後、遠藤は18歳の時にメリーランド大学に入学し、社会学の学位を取得します。日本では無名だった彼ですが、大学での努力を通じてプロの選手としても通用するまでの成長を遂げます。

プロとしての道

2016年に遠藤はトロントFCに所属することになり、MLSスーパードラフトで1巡目指名を受けた日本人選手として初の快挙を達成しました。プロデビューは同年3月6日、ニューヨーク・レッドブルズとの試合でした。リザーブチームでの経験や負傷を経て、5月にはFCダラス戦で初ゴールを決め、チームの勝利に貢献します。

2017年にはトロントFCのリザーブチームにレンタルされ、その後契約解除を経て無所属になりましたが、2018年には再びトロントFC IIに完全移籍しました。2019年にはトロントFCと再契約し、サッカー選手としてのキャリアを更に続けました。

海外での挑戦と体調不良

2022年からはAリーグのメルボルン・シティで半年間プレーし、その後USLチャンピオンシップのロサンゼルス・ギャラクシーIIに移籍しました。しかし、健康状態が急速に悪化し、2022年12月27日には急性白血病の診断を受けたことを公表。日本に帰国し、療養に専念することとなりました。

引退とその背景

2025年7月11日、遠藤はトロントFCと1日限定の契約を結び、正式に引退を発表します。引退試合はBMOフィールドで行われ、元同僚と再会を果たします。彼は引退に関するメッセージの中で、長期間の病との闘いが彼にとっていかに厳しいものであったかを語り、選手として再び最高の競技レベルに戻ることが物理的に不可能であると感じた経緯を明らかにしました。最終的には健康で生きることが彼の目標に変わったのです。

代表歴

遠藤はJFAアカデミー福島の選手時代にU-15からU-17まで代表に選出されましたが、その後の年代別代表には招集されていません。彼のキャリアは主に海外での活動に集中しており、日本代表としての出場経験は残念ながらありませんでした。

まとめ

遠藤翼は、サッカー選手としての夢を追い求め、さまざまな試練を乗り越えながら成長してきた選手です。急性白血病との闘いを経て、彼がサッカーを続ける中で学んだ強さや苦闘は、多くの人々に勇気を与えることでしょう。

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