那覇市消防局

那覇市消防局について

那覇市消防局は、沖縄県那覇市における消防業務を担う組織です。市民の安全と安心を守るため、火災や救急などの災害対応にあたっています。ここでは、その沿革、組織、無線通信、主力機械について詳しく解説します。

沿革

那覇市消防局は、その前身となる那覇市消防隊本部が1954年8月10日に改称されたことに始まります。その後、周辺市町村の編入合併や出張所の開設・廃止を経て、1962年には那覇市消防本部及び那覇市消防署が開設されました。1972年には救急業務が警察から移管され、現在の消防体制の基礎が築かれました。

組織の変遷の中で、出張所から分遣所への変更、そして再び出張所への昇格など、時代の変化に対応しながら組織を強化してきました。2014年には那覇市消防本部から那覇市消防局へと名称が変更され、より広範な活動を展開しています。

主な沿革は以下の通りです。

1954年8月10日：那覇市消防団本部を那覇市消防隊本部に改称。
1954年9月1日：首里市と島尻郡小禄村を編入合併。首里市消防隊を首里出張所に、小禄村消防隊を小禄出張所に改称。
1954年11月25日：泊出張所を開設。
1957年8月：泊出張所を廃止。
1957年12月17日：真和志市を編入合併。真和志市消防隊を真和志出張所に改称。
1959年4月30日：消防庁舎を新築移転。旧庁舎を松尾出張所に改称。
1962年12月15日：那覇市消防本部及び那覇市消防署を開設。消防隊長を消防長に改称。
1969年2月17日：首里、安謝、小禄の各出張所を分遣所に改称。
1971年5月10日：安謝分遣所が出張所に昇格。
1972年5月15日：真和志出張所が中央消防署に昇格。那覇市消防署を西消防署に改称。
1972年6月1日：救急業務が警察から移管。
1975年7月24日：末吉出張所を開設。
1986年3月1日：小禄、首里の各分遣所を出張所に改称。
1986年3月3日：国場出張所を開設。
1994年3月30日：高規格救急車を配備。（同年11月16日運用開始）
2003年11月4日：消防本部が現在地に移転。末吉出張所を廃止。
2006年2月28日：西消防署が新庁舎へ移転。中央消防署が消防本部庁舎へ移転。旧中央消防署を真和志出張所に改称。
2011年3月19日：東日本大震災に緊急消防援助隊を派遣。
2011年4月1日：高度救助隊「スーパーレスキューナハ」が発隊し、西消防署に配置。
2014年4月1日：市組織再編に伴い、消防本部の名称を那覇市消防局に改称。

組織

那覇市消防局は、以下の組織で構成されています。

本部：総務課、警防課、救急課、予防課、指令情報課
消防署

各課が連携し、市民の安全を守るための様々な活動を行っています。

消防・救急無線

那覇市消防局では、消防・救急活動に無線通信を活用しています。中継波は署所向けで10W、警防波は25Wの出力で使用されています。現場では460MHz帯アナログ簡易無線が使用されており、複数波が実装されています。

中央署の指揮隊車は25W送信、それ以外の車両は10W送信です。救急隊は携帯無線機にて消防各波に開局します。

定時無線通信試験

消防波：9時と17時に実施。車載局が一方的にメリットを本部に報告。携帯局は行わない。
救急波：9時と17時の消防波試験直前に実施。署外活動中の隊は参加しない。

主力機械

2018年4月現在の那覇市消防局の主力機械は以下の通りです。

はしご車：2
大型水槽車：2
化学車：2
消防ポンプ車：15（非常用5台含む）
軽ポンプ：2
救助工作車：3（非常用1台含む）
救急車：9（非常用3台含む）
水難救助車：1
資機材搬送車：2
無線指揮車（西署配備）：1
指揮広報車（警防課所有）：1
牽引車：3
連絡車：15（消防団2、リース7、指導車2含む）
艇：4
トレーラー：3
消防活動用二輪車：2
原付：3
水上バイク：1
救助ボート：1
救急指揮車：1
燃料補給車：1
災害対応多目的車：1
特殊災害対応車：1
重機搬送車：2
重機：1
津波・大規模風水害対策車：1
水陸両用車：1
後方支援車：1
HMB（ハイパーミストブロアー車）：1

これらの車両は、市民の安全を守るために日々活躍しています。

関連項目

金城真吉
チャイナエアライン120便炎上事故

脚注

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