郝海東

郝海東（かく かいとう）

郝海東（拼音: Hǎo Hǎidōng、簡体字中国語: 郝海东、1970年5月9日 - ）は、中国・青島出身の元プロサッカー選手（フォワード）、ビジネスマン、そして政治活動家です。

プロとしての経歴

1986年、16歳という若さで八一振邦に入団し、サッカー選手としてのキャリアをスタートさせました。1995年には、ウルグアイの名門クラブ、ペニャロールからオファーを受けましたが、当時所属していた八一が軍隊チームであり、自身も軍籍を有していたため、移籍は実現しませんでした。

1997年、220万人民元という高額な移籍金で大連万達（現在の大連実徳）へ移籍。大連では中心選手として活躍し、数多くのタイトル獲得に貢献しました。

中国代表としては、1992年から2004年までの間に115試合に出場し、41得点を挙げています。1998年にはリーグ得点王とMVPを獲得しましたが、同年12月のアジア大会で主審に口に含んだ水を吐きかけたとして、2000ドルの罰金と1年間の出場停止処分を受けました。しかし、復帰後の2001年にもリーグ得点王に輝き、代表にも復帰。2002年には、FIFAワールドカップに背番号10を背負って全試合に出場しました。AFCアジアカップにも3度出場しており、代表通算115試合41得点は、中国代表の歴代最多得点記録となっています。

2003年にはAFCアジアチャンピオンズリーグの得点王にも輝きました。同年には、A3チャンピオンズカップ出場のため日本を訪れています。2004年には、大連で一時的に監督を兼任しました。

2005年、イングランド・チャンピオンシップのシェフィールド・ユナイテッドに移籍。この際の移籍金が1ポンド（約200円）であったことが話題となりました。既に高齢であったため、FAカップのコルチェスター・ユナイテッド戦(1-2)に1試合出場したのみで、主にコーチ業の勉強など、引退後のキャリアに向けた移籍とされています。

2007年に現役を引退。引退後は、中国サッカー・甲級リーグに所属する天津松江足球倶楽部の主席（クラブ代表）を務めました。長男の郝潤澤はU17代表に選出され、スペインやセルビアでプレーしています。

引退後

2019年5月、元バドミントン選手でシドニー五輪銅メダリストの葉釗穎と再婚しました。

2020年にはスペインに移住。同年6月4日には、YouTubeで「新中国連邦宣言」というタイトルの動画を投稿し、中国共産党政権を強く批判しました。動画の中で彼は、「中国共産党の殲滅は正義にとって必要だ」「（中国共産党の全体主義統治が）人権を無視し、民主を踏みにじり、香港で殺戮を行ってきた」などと主張し、さらに、新型コロナウイルスによって「世界に生物化学兵器による戦いを発動した」とも語りました。また、米ドナルド・トランプ政権の大統領首席戦略官だったスティーブン・バノンや、アメリカに亡命中の中国人元実業家である郭文貴との連携も示唆しました。この動画を投稿した後、郝海東の微博アカウントは閉鎖され、中国のサイトにある関連内容も全て削除されました。

所属クラブ

八一振邦 (1986-1996)
大連万達 / 大連実徳 (1997-2005)
シェフィールド・ユナイテッドFC (2005-2007)

代表歴

中国代表 (1992-2004)

出場大会

2002 FIFAワールドカップ

試合数

国際Aマッチ 104試合 38得点

タイトル

選手時代

八一足球隊

中国Aリーグ: 1回 (1986)
中国FAカップ: 1回 (1990)

大連万達 / 大連実徳

中国Aリーグ: 5回 (1997, 1998, 2000, 2001, 2002)
中国FAカップ: 1回 (2001)
中国サッカー・スーパーカップ: 3回 (1996, 1998, 2001)

個人

中国サッカー協会年間最優秀選手: 1回 (1998)
中国Aリーグ年間最優秀チーム: 1回 (2001)
中国Aリーグ得点王: 3回 (1997, 1998, 2001)
IFFHSレジェンド

外部リンク

郝海東 - National-Football-Teams.com (英語)
郝海東 - Soccerbase.com (英語)
郝海東 - FootballDatabase.eu (英語)
郝海東 - Transfermarkt.com (英語)
郝海東 - Transfermarkt.com(指導者) (英語)
郝海東 - FIFA主催大会成績 (英語)
郝海东 - YouTube

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