都村 (千葉県)

都村（みやこむら）

都村は、かつて千葉県千葉郡に存在した村です。1889年（明治22年）の町村制施行に伴い、辺田村、矢作村、貝塚村、加曽利村、川野辺新田が合併して誕生しました。しかし、1937年に千葉市へ編入され、その歴史に幕を閉じました。

現在の行政区画では、千葉市の中央区と若葉区にまたがる地域に位置しています。この地域には、歴史的に重要な場所がいくつか存在します。

歴史

1889年4月1日：町村制の施行により、辺田村、矢作村、貝塚村、加曽利村、川野辺新田が合併し、都村が発足しました。この際、旧川野辺新田は大字川野辺となりました。
1937年2月11日：都村は千葉市に編入され、消滅しました。
1938年：旧大字の辺田が都町に、川野辺が若松町にそれぞれ改称されました。

加曽利貝塚

都村の地域には、縄文時代の大規模な貝塚である加曽利貝塚があります。1887年に初めて学会に紹介された後、1907年には東京人類学会による初の発掘調査が行われました。その後も、大山柏ら多くの考古学者によって調査が進められ、重要な遺跡として認識されています。

1936年には大山史前学研究所による発掘調査が行われ、その成果は翌1937年に『史前学雑誌』に「千葉県千葉郡都村加曽利貝塚調査報告」として発表されています。

千葉県農事試験場

1922年には、千葉県農事試験場が都村に移転しました。この試験場では、品種改良されたスイカが「都1号」などの品種名で知られ、「都系」と呼ばれていました。農事試験場（第二次世界大戦後に農業試験場と改称）は、1963年に千葉市大膳野町に移転するまで、この地にありました。

教育

都村には以下の教育機関がありました。

村立都尋常高等小学校（現在の千葉市立都小学校）
六方分教場（現在の千葉市立若松小学校）

脚注

関連項目

都川
* 千葉県の廃止市町村一覧

もう一度検索