都甲岳洋

都甲岳洋（とごう たけひろ）は、1934年11月1日に大分県杵築市（旧速見郡山香町）で生まれ、2014年4月4日に79歳で亡くなった日本の外交官です。最終階級は従三位。

陸軍少将の都甲徠の次男として生を受けた都甲氏は、1957年に外交官領事官採用試験に合格し、翌1958年に東京大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。外務省ではイギリスにてロシア語研修を受け、その語学力を活かしてソビエト連邦（現ロシア）関連の業務に携わることになります。

1984年には欧亜局審議官、1985年には大臣官房審議官を歴任。1986年には在ソビエト連邦日本大使館参事官、1987年には同大使館公使を務めました。1988年には欧亜局局長に就任し、1990年には北海道担当大使として活躍しました。

その後、1992年7月には駐シンガポール大使、1993年には駐トルコ大使を歴任し、1996年には駐ロシア大使として、日露関係の発展に尽力しました。1999年に外務省を退官しました。

退官後も、外交分野での知見を活かし、2009年には瑞宝重光章を受章、2010年10月には外務省顧問に就任しました。また、三井物産戦略研究所特別顧問や、出身地である大分県のかぼすをPRする豊の国かぼす特命大使など、幅広い分野で活躍しました。

2014年4月4日に肺炎のため79歳で死去。没後、その功績を称えられ、従三位が追贈されました。著書には、『20世紀のヨーロッパー分裂と統合の軌跡』があります。

都甲岳洋は、その卓越した語学力と外交手腕で、日露関係をはじめとする国際関係の発展に大きく貢献した人物として、後世に語り継がれることでしょう。

略歴

1934年：大分県杵築市（旧速見郡山香町）に生まれる。
1957年：外交官領事官採用試験に合格。
1958年：東京大学法学部卒業後、外務省入省。イギリスにてロシア語研修。
1984年：欧亜局審議官
1985年：大臣官房審議官
1986年：在ソビエト連邦日本大使館参事官
1987年：在ソビエト連邦日本大使館公使
1988年：欧亜局局長
1990年：北海道担当大使
1992年7月：駐シンガポール大使
1993年：駐トルコ大使
1996年：駐ロシア大使
1999年：退官。
2009年：瑞宝重光章受章
2010年10月：外務省顧問に就任。
その他、三井物産戦略研究所特別顧問、豊の国かぼす特命大使を務めた。
* 2014年4月4日：肺炎のため死去。79歳没。没後に従三位が追贈された。

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