都道府県人会

都道府県人会とは

都道府県人会は、出身地を離れた人々が、都道府県を単位として結成する団体です。主な目的は、会員相互の親睦を深め、情報交換を行い、協力し合い、そして故郷である都道府県に貢献することです。これらの団体は、多くの場合、民間の任意団体として運営されています。

都道府県人会という言葉は、これらの団体をまとめて指す総称として使われることは少なく、通常は各都道府県ごとに「○○県人会」や「○○府人会」などと呼ばれます。近年では、宮崎県が「宮崎県人会世界大会」を開催するなど、県人会の活性化に向けた取り組みも見られます。

特徴

都道府県人会の構成員の居住範囲は、海外では国単位から都市単位まで幅広く、国内では地方単位から都市、地区単位まで存在します。また、企業や大学など、特定の組織内部で結成されることもあります。

名称は、「在○○■■県人会」や「○○■■県人会」といった形式が多く、「○○」には構成員の居住地域、「■■」には出身都道府県名が入ります。ただし、これらに限らず、独自の名称を使用する県人会も存在します。

名称の例:

在フランス沖縄県人会：フランス在住の沖縄県出身者の集まり
ジャカルタ京都府民会：ジャカルタ近郊在住の京都府出身者の集まり
ワシントン道産子会：ワシントンD.C.近郊在住の北海道出身者の集まり
ホーチミン市宮崎県人会：ホーチミン市在住の宮崎県出身者の集まり
下関鳥取県人会：下関市近郊在住の鳥取県出身者の集まり

市町村単位の市町村人会や、地方単位の郷友会・同郷会（例えば関西人会）、出身校単位の同窓会なども、同様の目的を持つ団体として、広義には県人会に含まれることがあります。

これらの団体が連携し、情報交換や協力を行うために、「○○県人会連合会」のような組織が結成されることもあります。例えば、関西地方を拠点とする鹿児島県出身者団体同士の連絡会である「関西鹿児島県人会総連合会」などが存在します。

歴史的な経緯から、県人会の発足時の帰属意識が、現在の都道府県の区分けと異なる場合があります。例えば、江戸時代に薩摩藩が領有していた地域（現在の鹿児島県、宮崎県の一部）の出身者を対象とする団体も存在します。

例:
公益社団法人三州倶楽部：旧薩摩国、大隅国、日向国（現在の鹿児島県と宮崎県南部）の出身者を対象とする団体

関連団体

日本人会：海外在住の日本人を対象とした団体
郷友会：特定の地域出身者を対象とした団体
同窓会：同じ学校の卒業生を対象とした団体

外部リンク

Yahoo!カテゴリー内の県人会
* ブラジル日本都道府県人会連合会

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