酒匂町

酒匂町（さかわまち）

酒匂町は、かつて神奈川県足柄下郡に存在した町です。現在の小田原市東部、西湘バイパスの酒匂インターチェンジ周辺にあたります。

地理

酒匂町は、酒匂川が流れる地域に位置していました。

河川：酒匂川

歴史

村名の由来

酒匂という地名の由来には、いくつかの説があります。

神酒を川に注いだところ、酒の匂いがしばらく収まらなかったという説
「匂」は「勾」の誤りで、川の逆流による逆川（さかがわ）にちなむという説
川の曲折を指す「さかわだ」にちなむという説

沿革

1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行により、酒匂村、小八幡村、網一色村、山王原村が合併して酒匂町が発足しました。
1940年（昭和15年）12月20日：酒匂川右岸の大字網一色、山王原が同日発足した小田原市に合併しました。
1942年（昭和17年）4月1日：町制を施行しました。
1954年（昭和29年）12月1日：小田原市に編入され、酒匂町は廃止されました。

経済

産業

農業が主な産業でした。

『大日本篤農家名鑑』によれば、酒匂村の篤農家として、山崎角蔵、金子豊蔵、本山純信、原吉太郎、川瀬亮三などが挙げられています。

交通

鉄道路線

日本国有鉄道（現JR東日本）東海道本線が町域を通過していましたが、駅は存在しませんでした。鴨宮駅が最寄りの駅でした。

現在の町名

酒匂町だった地域は、現在以下の町名になっています。

住居表示実施地区

国府津一 - 五丁目（大字小八幡、大字前川）
寿町一 - 五丁目（大字網一色、大字山王原）
小八幡一 - 四丁目（大字小八幡）
酒匂一 - 七丁目（大字酒匂、大字小八幡）
中町一 - 三丁目（大字山王原）
西酒匂一 - 三丁目（大字酒匂）
浜町一 - 四丁目（大字山王原）
東町一 - 五丁目（大字網一色、大字山王原）
南鴨宮一 - 三丁目（大字酒匂）

住居表示未実施地区

酒匂
小八幡
前川

道路

国道1号

参考文献

大日本篤農家名鑑編纂所編『大日本篤農家名鑑』大日本篤農家名鑑編纂所、1910年。
『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』。

関連項目

神奈川県の廃止市町村一覧

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