醴泉郡

醴泉郡（イェチョンぐん）

醴泉郡は、大韓民国慶尚北道の北西部に位置する郡です。新羅時代からその名前が使われており、長い歴史を持つ地域です。

歴史

醴泉という名前は、新羅の景徳王の時代から使われ始めました。『三国史記』には、この地域は甫州（ほしゅう）と記録されています。

1895年、行政区画の再編により安東府醴泉郡および龍宮郡に改編されました。その後、1896年には慶尚北道醴泉郡および龍宮郡となりました。1906年には、安東郡甘泉面が編入された一方で、化庄面と東老沼面は聞慶郡へ、県内面、県西面、県東面、県南面は比安郡へとそれぞれ編入されました。これにより、郡の境界線が大きく変動しました。

1914年、郡面併合により醴泉郡と龍宮郡の大部分、そして比安郡県西面を統合し、新たな醴泉郡が発足しました。この時、醴泉面、龍門面、甘泉面、普門面、虎鳴面、柳川面、龍宮面、開浦面、知保面、豊壌面の10面が成立しました。1923年には、栄州郡の上里面と下里面が編入され、12面体制となりました。1937年、醴泉面が醴泉邑に昇格し、1邑11面体制となりました。

1973年には開浦面上洞が醴泉邑に編入され、1983年には普門面の一部が甘泉面と醴泉邑にそれぞれ分割編入されました。1989年には甘泉面の一部が栄豊郡長寿面に編入され、2000年には虎鳴面の一部が醴泉邑に編入されています。2015年には、安東[[市]]豊川面の一部が虎鳴面に編入された一方で、虎鳴面の一部が安東[[市]]豊川面に編入されるという、境界の微調整が行われました。2016年には、上里面が孝子面に、下里面が殷豊面にそれぞれ改称されました。2018年には郡庁が現在の場所に移転し、2024年には虎鳴面が虎鳴邑に昇格し、2邑10面体制となりました。

行政

現在の醴泉郡は、2邑10面で構成されています。警察は醴泉警察署が管轄し、消防は聞慶消防署に属する醴泉119安全センターと知保119安全センターが担当しています。

行政区域

醴泉邑
虎鳴邑
龍門面
甘泉面
普門面
柳川面
龍宮面
開浦面
知保面
豊壌面
孝子面
殷豊面

交通

鉄道

慶北線が醴泉郡内を通っており、龍宮駅、開浦駅、醴泉駅、魚登駅があります。

高速道路

中央高速道路が通り、醴泉インターチェンジが設置されています。

空港

かつては醴泉飛行場がありましたが、2004年に閉鎖されました。

脚注

外部サイト
醴泉郡公式サイト（韓国語）
* 醴泉郡公式サイト（日本語）

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