重岡孝文

重岡孝文（しげおか たかふみ）は、1945年1月2日に福岡県で生まれた日本の柔道家です。身長160cmと小柄ながら、軽量級で活躍しました。得意技は小内刈、掬投、飛びつきの腕挫十字固です。

柔道を始めたのは小学校5年生の時でした。久留米商業高校時代には、「小内刈の重岡」として知られ、地区大会では重量級の坂口征二選手にも小内刈で一本勝ちを収めたという逸話があります。東京教育大学に進学後、1963年にはプレオリンピックとして開催された東京国際スポーツ大会の軽量級で見事優勝を果たしました。

しかし、翌年の1964年東京オリンピックの代表には選ばれませんでした。大学卒業後は大分県で高校の教員となり、教鞭を執る傍ら柔道も続け、1967年の世界選手権に出場。決勝では松田博文選手に優勢勝ちし、世界チャンピオンの座に輝きました。軽量級の選手でありながら、全日本選手権にも出場した経験を持っています。

その後、1985年には鹿屋体育大学の教員に転身し、後進の育成に尽力しました。2001年からは柔道部の顧問として、学生たちの指導にあたりましたが、2005年に大学を去りました。現在は、フランスに拠点を移し、柔道の指導者として活躍されています。

主な戦績

1963年 - 東京国際スポーツ大会　優勝
1967年 - 世界選手権　優勝

重岡孝文は、その卓越した小内刈りを武器に、国内外で数々の実績を残した名柔道家です。引退後も指導者として柔道の普及に貢献しており、その功績は高く評価されています。

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