野内駅

野内駅（のないえき）

野内駅は、青森県青森市大字野内字菊川に位置する、青い森鉄道青い森鉄道線の駅です。地域の足として、日々の利用客を支えています。

歴史

旧駅

移転前の旧駅は、北緯40度51分28.3秒 東経140度49分31.7秒に位置する地上駅でした。この駅は、付近の石油タンクからの石油輸送と、山からの石灰石輸送という貨物輸送の役割を強く持っていました。そのため、駅周辺には民家はほとんどなく、旅客の利用はごくわずかでした。

また、石灰石や遠く上北鉱山からの鉱石を駅へ運ぶために、索道（ロープウェイ）が通じていました。現在、鉱石を積み込む施設は残っていますが、線路は撤去され、隧道も閉鎖されています。

移転

青い森鉄道への移管翌年となる2011年（平成23年）3月12日、青森駅寄りに1.6 km移転しました。しかし、移転前日に発生した東北地方太平洋沖地震（東日本大震災）の影響により不通となっていたため、実際の営業開始は3月14日からとなりました。

年表

1893年（明治26年）7月16日：日本鉄道の駅として開業。
1906年（明治39年）11月1日：日本鉄道の国有化により官設鉄道の駅となる。
1968年（昭和43年）7月21日：東北本線の複線電化に伴うルート変更により、浪打駅、浦町駅を経由する旧線（当駅 - 青森駅間）が廃止。同時に東青森駅経由の新線が開業。
1980年（昭和55年）8月26日：貨物の取り扱いを廃止。
1983年（昭和58年）2月1日：荷物扱い廃止。無人化。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅となる。
1997年（平成9年）12月：仕事帰りの女性が刃物で切り付けられる殺人未遂事件が発生（未解決事件）。
2010年（平成22年）12月4日：東北新幹線全線開業に伴い、青い森鉄道に移管。
2011年（平成23年）3月12日：青森県立青森工業高等学校の移転に合わせて、青森市営バス東部営業所付近へ移転。
2021年（令和3年）3月13日：ダイヤ改正に伴い、快速「しもきた」の乗り入れを取りやめ。

駅構造

現在の野内駅は、相対式ホーム2面2線を有する高架駅です。

青森駅管理の無人駅ですが、平日の朝ラッシュ時には浅虫温泉駅の係員が配置され、集札や除雪、清掃業務を行います。
夕方の青森方面の一部列車には青森駅所属のアテンダントが乗車し、集札を行います。
上下ホームに待合室と地上部と連絡するエレベーターが設置されています。
下りホーム（2番線）の待合室内にはタッチパネル式自動券売機が設置されています。
上りホーム（1番線）やエレベーターの前には、近くの青森工業高等学校機械科が作成した資源ゴミ入れ（通称：野内駅分別クリーンBOX）が設置されています。

のりば

ホームの詳細は以下の通りです。

番線	路線名	方向	行先
-	--	---	-----
1	青い森鉄道線	上り	青森・八戸方面
2	青い森鉄道線	下り	浅虫温泉・野辺地方面

利用状況

2004年度の乗車人員は1日平均30人でした。

青い森鉄道に移管後の2016年度の1日平均乗車人員は445人、2017年度の1日平均乗降人員は1,063人となっており、移転開業以降、利用者は増加傾向にあります。

駅周辺

駅周辺には以下の施設があります。

青森市営バス「野内駅」停留所（駅ロータリー内）
青森市営バス「野内駅前」停留所（青森県道259号線沿い）
青森市営バス「東部営業所」停留所（青森市営バス東部営業所南側）

隣の駅

青い森鉄道

■青い森鉄道線

浅虫温泉駅 - 野内駅 - 矢田前駅

かつて存在した路線

日本国有鉄道

東北本線（旧線）

野内駅 - 浪打駅

脚注

野内駅 (青い森鉄道)を参考に作成。

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

野内駅 - 青い森鉄道

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