野呂圭介

野呂圭介の人生とキャリア

野呂圭介（のろ けいすけ）、本名は板元義典。1933年4月3日生まれの彼は、鹿児島県鹿児島市の出身で、俳優、タレント、ローカルタレント、陶芸家として多才な才能を発揮してきました。彼の経歴は、1958年の映画『踏みはずした春』による俳優デビューから始まり、主に脇役として日活で活動していましたが、その後、テレビにシフトすることで新たなキャリアを築きました。

初期の俳優生命

野呂は、鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校を卒業後、俳優としての道を志し、上京しました。彼は、デビューからしばらくの間、日活で活躍し、数々の映画に出演。特に1960年代には、多くの作品に顔を出し、脇役としてその存在を確立しました。しかし、邦画の衰退を受けて、1969年にテレビ業界へと進出しました。

テレビでの活躍

野呂は、日活時代の後半から、宍戸錠と共に日本テレビの『元祖どっきりカメラ』に出演。彼のヒッピー風のスタイルや赤ヘルを被った姿は、多くの視聴者の印象に残りました。この番組では、どっきりに遭った人々が野呂によって逆襲される様子が描かれ、多くの笑いを生むことに成功しました。19年間も続いたこの番組により、彼は多くのファンを獲得しました。

回帰と陶芸への情熱

1978年、持病のメニエール病の治療を目的に鹿児島に帰郷。その後はローカルテレビの番組にも出演しながら、「スナック どっきりカメラ」を経営しました。彼の飲食店には、番組で使用した赤ヘルとプラカードが展示され、地元の人々にの印象に残り続けました。しかし、陶芸の道に専念するため、1995年に一度芸能界を引退しました。彼は宮崎県で修行を重ね、1999年には日置市で「陶呂庵 野呂窯工房」を開設しました。

闘病生活と芸能界復帰

陶芸の世界で悠々自適な生活を送り始めましたが、2003年に肝臓癌と診断され、闘病生活を余儀なくされました。彼は2006年に由布院温泉へ移住し、921年代に映画『黄金花 秘すれば花、死すれば蝶』への出演を以って、14年のブランクを経て芸能界に復帰しました。復帰後も長髪を保ちつつ、白髪混じりの姿で人々に再び顔を見せました。

現在の活動

彼は、日置市に「灯芸 野呂窯」というランプシェード専門のギャラリーを開業。現在は薩摩川内市に住居兼工房を構え、陶芸を中心とした活動を続けています。長年、出生年について誤情報を公開していましたが、2017年のインタビューで、実際には1933年生まれであることを認め、公的には4歳若くごまかしていたことを明らかにしました。

2020年には旧友である宍戸錠の死去を受けて、テレビ番組『スッキリ』に電話出演し、自身の近況を語り、彼の名前が再び世間に知られることとなりました。野呂圭介は、俳優として、タレントとして、そして陶芸家として、魅力的な人生を歩んできた人物であり、今後の活動にも期待がかかります。

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