野呂奈津子

野呂奈津子

日本の女子プロゴルファー。1965年12月22日、愛知県長久手市に生まれた。さなげカントリークラブに所属し、ゴルフの道を歩んでいる。

ゴルフとの出会いは16歳。名古屋商科大学で学びつつ技術を磨き、1991年にプロテストに合格、同年には日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）の会員となった。

プロ入り後のキャリアは着実に積み重ねられていく。1993年のヨネックスレディスゴルフトーナメント初日には、見事ホールインワンを達成し、その年の賞金ランキングでは59位に入った。翌1994年にはリゾートトラスト・クリナップレディスで惜しくも優勝には届かなかったものの2位タイという好成績を収め、賞金ランキング44位でキャリア初のシード権を獲得。ツアーでの存在感を高めた。

念願のツアー初優勝を掴んだのは、1995年のミヤギテレビ杯女子オープントーナメントだった。通算4アンダーで2位に2打差をつけ、栄光のトロフィーを掲げた。この勝利により、賞金ランキングも16位へと大きく飛躍した。

1996年も安定した成績を残し、ミズノレディースゴルフトーナメントでの2位タイが最高順位。優勝こそなかったが、賞金ランキング16位と前年と同等の位置をキープした。キャリアにおける充実期を迎えた1997年シーズンは、樋口久子・紀文クラシックでの2位タイを含む複数回のトップ5入りを果たすなど、常に優勝争いに顔を出した。勝利こそ逃したものの、この年の安定した活躍が高く評価され、賞金ランキングでは自己最高の4位を記録した。

1998年は、さらに大きな栄光を手にする。健勝苑レディス・道後では最終日を首位で迎えるも、惜しくも1打差で逆転を許す悔しい結果となったが、その後に出場した日本女子オープンゴルフ選手権競技では、通算2アンダーで2位に2打差をつけ、自身にとって初の公式戦タイトルを獲得した。この年の賞金獲得額は4,866万円を超え、自己記録を大幅に更新。賞金ランキングも6位と、トップゴルファーとしての地位を確立した。

特に印象深い勝利として、1999年のヨネックスレディスオープンが挙げられる。妊娠6ヶ月という体で臨んだこの大会では、最終日を8位タイからスタート。この日自己ベストとなるスコア65をマークするという驚異的なパフォーマンスを見せ、通算6アンダーで2位に1打差をつけるという劇的な逆転優勝を飾った。優勝後のコメントでは、好調に加え、お腹の子どもが後押ししてくれたと感じたと語り、二人が一体となって掴んだ勝利は女性として最高の喜びだと述懐した。この感動的な勝利を花道に、野呂はしばらくの間、ツアーの第一線から離れることとなった。

ツアー復帰後も、2002年までは賞金ランキング50位以内を維持しシード権を守ったが、翌年以降はシード権を失うシーズンが続いた。しかし、キャリアの新たなステージとして臨んだレジェンズツアーでは、その実力を再び証明する。初出場となった2010年の大会では、プレーオフにもつれ込む接戦を制し、見事な優勝を飾った。

身長162cm、血液型O型。特に5番ウッドを得意クラブとしている。JLPGAツアーでは通算3勝（うち公式戦1勝）を挙げている。

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