野村亮介

野村亮介について

野村亮介（のむら りょうすけ）は、1993年7月9日生まれの元プロ野球選手で、主に投手として活躍しました。静岡県清水市（現在の静岡市清水区）の出身で、右投右打の選手です。

経歴

プロ入り前の活動

彼の野球キャリアは小学校時代から始まり、清水飯田小学校の「飯田リトルジャイアンツ」で練習を重ねました。中学校では清水飯田中学校に進学し、3年生の時には全国中学校軟式野球大会にも出場しました。その後、静清工業高校（現在は静清高校）に進み、3年次には春の選抜高校野球に出場。1回戦では京都成章を相手に3失点で完投勝利を収めますが、2回戦では日大三に敗れました。さらに夏の甲子園・静岡大会では、準々決勝で常葉菊川に敗退し、プロへの道は険しいものでした。

社会人野球とプロ入り

2012年、野村は三菱重工横浜に入団し、社会人野球で経験を積みました。1年目から都市対抗野球大会に参加し、2014年には防御率が2.11という成績を残し、その後日本代表として第1回21U野球ワールドカップにも選出されました。10月のドラフト会議では中日ドラゴンズから単独1位指名を受け、契約金1億円と出来高5000万円、年俸1500万円で入団が決まりました。

プロとしてのキャリア

2015年6月25日、東京ヤクルトスワローズ戦でプロ初登板を果たしましたが、プロ1年目は厳しい戦いの連続でした。特に、2016年以降は一軍公式戦への登板機会が減少し、最終的に2017年に戦力外通告を受けた後のトライアウトでも他球団からの獲得は叶いませんでした。2017年12月には自由契約となり、その後は野球界から一時的に距離を置くこととなりました。

現役引退後の活動

野村は現役を引退した後、2018年から中日ドラゴンズのスタッフとして、打撃投手に転身しました。選手としての経験を生かし、若手選手の成長をサポートする役割を担っています。

選手としての特徴

野村選手のストレートは、社会人野球3年目には149km/hに達しました。変化球もカーブ、スライダー、フォーク、カットボールを持ち味としていました。彼を評価したGMの落合博満は、初めて視察した際には「どこにでもいる投手」との印象を持ったものの、リリーフ登板の際の球威に注意を払い、その成長の可能性を見込んだと言います。

若き日の挫折と再起

野村選手は、その選手寿命を縮めることになった怪我と戦いながら、プロの世界で努力を続けてきました。特に、入団直後に高校時代の怪我を抱えたことで、フォームやパフォーマンスに苦しむ場面が多々ありました。高校時代の骨折を強くかばって投げ続けたことが、最終的に肩の故障へと繋がりました。

成績と記録

最後に、野村亮介のプロとしての記録を振り返ります。初登板は2015年6月25日の東京ヤクルトスワローズ戦で、結果は1回3失点。初奪三振は同試合での山田哲人からのものでした。背番号は入団当初から20を背負い、彼の努力と才能は多くの人々に影響を与えました。今後も彼の経験や知識が、次世代の選手にとって価値あるものとなることでしょう。

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