野洲市立野洲小学校

野洲市立野洲小学校

概要

滋賀県野洲市小篠原に所在する公立小学校です。野洲市の中心部に位置し、古くから交通の要衝として栄えた地域に根ざしています。

立地と地域の歴史

学校の周辺地域は、江戸時代の五街道の一つである中山道と、そこから分岐して朝鮮半島へ向かう朝鮮人街道が交差・分岐する重要な場所でした。現在も、学校の正門付近にはこの歴史的な地点を示す解説板が設けられており、周辺環境の整備（修景事業）も進められています。児童たちは、このような地域の歴史を身近に感じながら学んでいます。

沿革

野洲小学校の歴史は大変古く、明治時代初期にまで遡ります。学校の源流の一つとされる益行学校が設立されたのは、明治6年（1873年）8月31日のことでした。続いて、明治9年（1876年）2月22日には篠原学校も設立されています。これらの流れを引き継ぎ、明治19年（1886年）10月1日に尋常篠原小学校として新たな体制が整えられました。この日が現在の学校の創立記念日とされています。学校の所在地はその後変更され、明治21年（1888年）1月21日には現在の場所へ移転しました。

時代とともに学校制度や地域情勢が変化する中で、校名も幾度か改称されました。明治23年（1890年）10月6日には野洲尋常小学校、明治25年（1892年）6月1日には野洲小学校となりました。さらに明治27年（1894年）3月26日には、尋常科に加え高等科も設置され、野洲尋常高等小学校となりました。

太平洋戦争の激動期である昭和16年（1941年）4月1日には国民学校令に基づき野洲国民学校と改称され、翌昭和17年（1942年）5月20日には野洲西国民学校となりました。終戦後、学校教育法が施行された昭和22年（1947年）4月1日には野洲西小学校として再出発しました。学校の象徴である校歌が制定されたのは、昭和28年（1953年）5月4日のことです。

地域の行政区分変更に伴い、昭和51年（1976年）4月1日には野洲町立野洲小学校となりました。昭和58年（1983年）4月1日には、児童数の増加に対応するため、新たに野洲町立北野小学校が本校から分離・開校しています。創立100周年の節目を迎えた昭和61年（1986年）10月5日には、記念式典が盛大に開催されました。

平成の大合併により野洲市が誕生した平成16年（2004年）10月1日、学校も市制施行に伴い野洲市立野洲小学校と現在の名称に変更しました。同年5月には、最新の設備を備えた新校舎が竣工し、教育環境が大幅に向上しました。そして、創立130周年の記念すべき年は平成28年（2016年）であり、10月23日に記念事業式典が執り行われ、学校の輝かしい歴史と未来への発展が祝われました。

著名な出身者

本校からは、様々な分野で活躍する人物を輩出しています。その一人に、サッカー日本女子代表としても活躍したプロサッカー選手、中島依美さんがいます。

交通アクセス

JR琵琶湖線（東海道本線）の野洲駅から徒歩でおよそ5分という、大変アクセスしやすい場所に位置しています。

野洲小学校は、歴史と伝統を受け継ぎながら、常に時代に即した教育を実践し、地域社会と共に子どもたちの健やかな成長を育んでいます。

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