金刀比羅宮 (東京都港区)

金刀比羅宮（ことひらぐう）

金刀比羅宮は、東京都港区虎ノ門一丁目に位置する神社で、訪れる人々を魅了する歴史と文化を持っています。この神社は、金刀比羅宮とその附属施設である虎ノ門琴平タワーとの複合体として知られ、社務所や神楽殿と一緒に整然とした敷地を形成しています。また、地名を冠して「虎ノ門金刀比羅宮」とも呼ばれることがあります。

歴史

金刀比羅宮の起源は、万治3年（1660年）に遡ります。この年、讃岐丸亀藩の藩主である京極高和が江戸藩邸に金毘羅大権現を奉納したことから始まりました。その後、延宝7年（1679年）には、江戸藩邸の移転に伴い、現址の虎ノ門に遷座しました。昭和40年（1965年）には虎門琴平会館ビルの建設が行われ、平成13年（2001年）には、東京都に選定された歴史的建物としての認識が高まりました。さらに、平成16年（2004年）に新たに虎ノ門琴平タワーが完成し、神社の景観と一体化しています。

祭神

この神社の主祭神は大物主神と崇徳天皇であり、地元の人々に親しまれています。また、年間を通じて様々な祭典が行われており、地域の人たちの信仰を育む場となっています。

年間祭典

金刀比羅宮では、毎月多様な祭典が執り行われています。その一部を以下に挙げます：

• - 1月1日 - 歳旦祭：新年を祝う祭典
• - 1月9日 - 初こんぴら前日祭：豊作を祈る前夜祭
• - 1月10日 - 初こんぴら祭：神楽の奉納と七福神の行列、露店が開催
• - 2月3日 - 節分追儺祭：福豆撒きの儀式が神楽殿で行われる
• - 2月20日 - 祈年祭：五穀豊穣を願う
• - 6月30日 - 夏越し大祓式：穢れを祓う伝統行事
• - 10月10日 - 大祭：舞姫による浦安の舞の奉納、行列や露店が並ぶ
• - 12月30日 - 年越し大祓式：一年間の穢れを清める儀式

これらの祭典は、地域の人々の絆を強め、神社と共に生きる文化を守っています。

文化財と建築

金刀比羅宮には、東京都に選定された歴史的建造物である「ぼたん」が存在します。この建物は、昭和26年に再建され、設計は伊東忠太によるもので、木造1階建ての構造を持っています。元々は讃岐の金刀比羅権現を江戸の藩邸に祀ったもので、第二次世界大戦による焼失を経て、再建されました。

アクセス

金刀比羅宮へのアクセスは非常に便利で、東京メトロ銀座線の虎ノ門駅からは徒歩わずか1分で到達できます。都心の喧騒の中に静寂を提供するこの神社は、訪れる人々にとって心の拠り所となっています。

まとめ

金刀比羅宮は、歴史、信仰と文化が融合する特別な場所です。虎ノ門の地に根付いたこの神社は、現代のビジネスエリアにありながら、地域の人々に愛される伝統を守り続けています。訪れることで、歴史を感じながら心を落ち着ける時間を過ごすことができるでしょう。

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