金化俊

金化俊の生涯と業績

金化俊（キム・ファジュン）は1890年2月24日に平安北道定州郡で貧しい農家に生まれた。彼の教育は水原農林学校の林科での1年間に過ぎず、正式な学歴はほとんどなかったが、彼は早い時期から官吏としてのキャリアを歩み始めた。

1907年、彼は大韓帝国農商工部の官吏に任命された。この年は、韓国の歴史においても重要な年であり、純宗が即位した年でもあった。このころ、金化俊は隆熙皇帝即位記念章や隆熙皇帝南西巡行記念章を受けている。

日韓併合後、金化俊は朝鮮総督府に移籍し、平安南道の道書記に就任した。以降、彼は1921年に孟山郡の郡守に任命され、合わせて17年間にわたって平安南道内の様々な郡で郡守として業務を行った。最終的に大同郡の郡守を経験した後、彼は忠清北道の勅任参与官に昇進し、産業部長も兼任した。

さらに、1941年には朝鮮総督府中枢院の勅任参議に任命され、光復までその地位に留まった。彼の業績と貢献により、勲四等従四位に叙位され、大正大礼記念章と昭和大礼記念章も受けた。

1945年の大日本帝国の敗戦後、金化俊は朝鮮林業会の会長に就任し、大韓山林会連合会も兼任するなど、緑化事業における重要人物として活動を続けた。1948年にはソウル市中区南学洞の国会議員選挙委員長に任命され、政治的な活動も行った。

しかし、1949年に反民族行為特別調査委員会に逮捕され、調査対象となった。彼の反応は驚くべきもので、反民特委による意見書には「民族意識を忘却した機会主義者」との評価が記されている。しかし、後に「山林緑化事業に多大な貢献をした」という理由から公訴が取り下げられ、金化俊は処罰を免れた。彼はその後、朝鮮戦争を通じて失踪したが、北朝鮮によって拉致されたとの見方が強い。

金化俊の生涯は、日韓併合時代から戦後にわたる激動の時代を反映している。2002年には親日派708人の名簿に、また2008年には民族問題研究所の親日人名辞典に名を連ねた。こうした評価は、彼がどのような歴史の中で生きたかを物語っている。彼の業績と生涯は、現在でも多くの議論を呼び起こす対象となっており、朝鮮半島の歴史を理解する上で重要な鍵となっている。

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